1. 2016年もよろしくお願いします

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2016年もよろしくお願いします

【2016年もよろしくお願いします。】#codeforjapan

代表の関です。本年もよろしくお願いします。
昨年は、Code for Japan の活動に色々な変化がありました。

年末の社員総会で報告したのが、下記スライドです。(口頭で話した内容を若干補足しています。)

Code for Japan 第2期事業報告

■広がるコミュニティと様々な活動

Code for Japan の中で重要な活動は、「ブリゲイド」と呼ばれる地域コミュニティサポートです。地域の Code for コミュニティの事を、「ブリゲイド」と呼び、サポートしています。
市民主体のコミュニティ活動を中心とする Code for Japan の活動は、各地で主体的に活動をするメンバー無しには成り立ちません。
第1期終了時はわずか6箇所だった公認ブリゲイドは33地域になりました。
各ブリゲイドの成果も出てきておりまして、5374.jpさっぽろ保育園マップを始めとするアプリが注目されるようにもなってきました。Code for Chiba の開発した「お祭りデータセンター」は、Mashup Award 11 でCIVIC Tech 部門賞を受賞しています。ITを活用する地域コミュニティとオープンソース文化が世の中を変えていくという我々のコンセプト通り、オープンソースで公開されたこれらのソフトウェアは、様々な地域にコピーされ、活用され始めています。
また、Code for Aizu の藤井さんによる「散逸構造論」や、Code for Kanazawa の福島さんのコミュニティ論など、コミュニティ活動において非常に参考になる話も話題になりました。Code for Kobe や Code for Kanagawa、Code for Niigata、Code for Ikoma、Code for Yokohama、Code for Tokyo、 Code for Ibaraki といった地域でも行政と共に様々な活動を行っています。
ここで挙げた以外にも、様々な Code for コミュニティが、持続可能なコミュニティ運営と地域課題の解決にチャレンジをしています。

ただし、活動が活発なところとそうでない所の差も見られるようになってきました。始めたは良いものの、今では活動を休止しているところもある状況です。
Code for Japan では、ハッカソンやアイデアソンといったワークショップのお手伝いをしたり、呼ばれたところに行って地域の方々にシビックテックについてお話をするといったような地域個別のサポートは行なっているものの、ブリゲイド同士をつなぐプラットフォームとしての動きは昨年はあまりできていなかったのが大きな反省点でした。
昨年は各コミュニティとの対話の機会をあまりつくれなかったので、今年はブリゲイド支援のプラットフォームづくりにもっと力を入れたいと考えています。
その為に、各地のブリゲイドをやっている人に、できるだけ多く会いに行き、話を聞いて回る予定です。

■越境人材づくりとフェローシップ

自治体の職場に外部の人材を派遣することで、派遣先の自治体と派遣元、双方に組織の壁を越えて協創ができる「越境人材」を作っていこうというのがフェローシッププログラムです。
コミュニティから生まれたアイデアを持続的なサービスに育てていくために、地域の事業者やNPO、自治体といったマルチプレイヤーの参画が必要となってきます。その為には市民側だけでなく、行政側や事業者側も意識を変えていく必要が出てきます。
しかしながら、組織の壁が邪魔をして、協働を阻んでしまっているケースが散見されます。自治体であれば、それは前例主義やリスクを取らない体質、縦割りといった部分に現れます。事業者であれば、自社商材ありきの商談、最初から儲けの見えないことはやらない、囲い込み戦略、といった行動に繋がります。
これでは、「得る前に差し出す」ことから生まれるイノベーションや協創にはたどり着くことは不可能です。それを打破するために、組織の立場を一旦離れて課題にフォーカスできる越境人材を育て、組織の内側から文化を変えていく仕組みがフェローシップです。

フェローシップには、1年間の任期がある長期のものと、3ヶ月間かつ現業と兼務が可能な「コーポレートフェローシップ」の2種類があります。
長期のフェローシップは福島県浪江町に2名を派遣中で、ふるさとからの避難生活が続いている町民をつなぐためのタブレット端末用のアプリケーション開発を2名のフェローがサポートしています。タブレット端末とアプリは既にリリースされており、他の地域に比べて高い利用率を実現していますが、現在は追加アプリの開発プロジェクトが正念場です。
このプロジェクトを通じて、アジャイル開発を自治体内で行うことの難しさを味わいましたが、事業者さんもとても頑張ってくれています。引き続きフェローと共に、Code for でしかできない活動を続けていきたいと思います。

コーポレートフェローシップは、企業の人材が自治体の中で職員として働き地域課題についての知見を得る為の企業向けの人材育成プログラムです。自治体内に席が用意され、職員及び同時に派遣された他の会社のメンバーと共に、3ヶ月間で与えられた課題に対して結果を出すことが求められます。フルタイムワークではなく、現業と兼務をしながらの作業となります。
2015年度上期は神戸市に2名を派遣、現在進行形の下期は鯖江市に1名、横浜市に2名、神戸市に2名の派遣を行うことができました。企業、自治体共に派遣後の満足度は高いのですが、まだまだ、受け入れ希望自治体数に対して、派遣企業側の数が少ない状況です。今年はもっと参加企業を増やしていきたいと考えています。2016年の上期は、今年の6月からの派遣に対する希望者を、2月頃から募集する予定です。
(コーポレートフェローシップの詳細はこちら

■3日間でのべ1,000人以上が集まった Code for Japan Summit 

昨年の11月には、豊島区の旧庁舎をお借りして、Code for Japan Summit を行いました。議場をプレゼンテーション会場に使わせてもらうという貴重な経験ができた他、ワンフロアまるまるを使い、ワークショップやプレゼンテーション、パネルディスカッション、ハッカソンなど様々な企画を行わせていただきました。(開催レポートはこちら
3日間でのべ1,000人以上が集まり、「スタート」というテーマの元、それぞれが新たな一歩を始めるきっかけになったと思います。
豊島区の担当者の方々には大変お世話になりました。ありがとうございました。準備から色々手伝ってくれたボランティアスタッフにも大感謝です。

■今年の活動テーマは、場作り

シビックテックという言葉が日本でも盛り上がりを見せ始め、昨年は当初想定していた以上に忙しくなってしまい、Code for コミュニティのメンバーとじっくり対話する機会を作れませんでした。毎週行われていた井戸端会議がCode for の活動に興味のある人達への窓口となっていたのですが、その井戸端会議にも出席できない日が多く、内部でのコミュニケーションが不足がちになってしまいました。
今年は運営委員会も本格的に稼働が始まりますので、活動に参加したり、悩みを相談したり、新しいマイプロジェクトを始めたりといったきっかけになるような、定期的な場作りをテーマとして活動していきたいと思います。

・定期的なミートアップイベントの開催
・誰でもプロジェクトを立ち上げ、支援を受けられる仕組み作り
・新たなブリゲイド支援の仕組み作り
・ブリゲイドの情報交換プラットフォーム作り
・コーポレートフェローシップの拡大

が注力したいと考えているアクションアイテムです。

運営委員の募集は近日中に開始する予定です。開始したらこのブログでもお知らせしますので、よろしくお願いします。

3年近く前にこの活動を始めた時には、シビックテックという言葉自体全く普及しておらず、検索をしてみても日本語の情報は1件もヒットしない状況でしたが、今では多くの人がシビックテックの可能性を信じ動いています。必ず、世の中は動くと信じています。引き続き、楽しく頑張っていきましょう!

Happy Civic Hacking!