1. 2018年上期 兵庫県神戸市2

神戸市フィールドワーク・テーマ

募集自治体: 神戸市
受け入れ課: 住宅都市局 建築技術部 保全課
期間   : 2018年7月~2018年9月(予定)
募集テーマ: 老朽公共施設の事故防止支援システムの開発

神戸市の現状

現在、多くの市有建築物は老朽化による外壁・屋根材の落下や防災設備の不具合など様々なリスクを抱え、いつ深刻な事故が起きてもおかしくない状況である。そこで、神戸市では昨年4月に保全課を新設し、老朽施設に起因する事故を防止するため下記の活動を行っているが、当課単独では限界がある。
・ 全一般営繕施設(学校・市営住宅等を除く約1,300施設)を3年でパトロールする。 
・ パトロールで見つけた事故につながりかねない不具合(事故リスク)の緊急修繕を行う。
・ パトロールのデータを基に施設概要と図面を加えた施設台帳(データベース)を作成する。

募集テーマを選んだ理由

1年間の活動を通じ、以下の課題が明らかになってきたが、効果的な対策が見つかっていないため。
・ パトロール施設の約3割で緊急修繕が必要だったが、マンパワー不足で修繕の発注が追いつかない。
・ 本来は各施設管理者(市の施設所管課職員&指定管理者)が適正に日常管理を行い、事故リスクの低減に努めるべきだが、必要な専門知識がない(施設管理が本業ではないので当然)。
適切な維持保全のためには、専門技術者による施設管理者への継続的な技術支援が必要。
・ 3年のパトロール期間終了後、現在とは異なる手法で施設の不具合に対応する必要がある。

期待している官民連携の効果

道路や公園の不具合の通報は千葉市の「ちばレポ」を嚆矢に、多くの自治体で通報アプリが効果を上げているが、建築・設備の不具合は、その緊急性・重要性の判断に専門知識が必要なことに加え、行政内の対応部署・人員が少ないため、既存の通報アプリでは対応が難しいと考えている。そこで、施設管理担当者や、地域の建築専門技術者(設計事務所・工務店等)とも情報を共有することができ、さらに、行政内部の関係部署等の多くのステークホルダーをつなぐシステムがあれば、老朽施設対策に有効な手法になると思われる。これまでの市単独での施設管理に新たなアイデア・仕組みを取り入れ、事故リスクの低減を図りたい。

想定しているフェローの活動

事故リスクの低減に繋がる、効率化、適正化、迅速化、簡易化を観点としたシステムの構築。

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建物事故を事前に防ぎ、人命を守るため、普段、目立たない施設保全に脚光を浴びさせてみませんか。この課題は官民問わず全国共通なので上手く行ったら全国展開できると思います。