Code for All Summit での各国の発表とディスカッション内容 #codeforjapan
7月14日に開催された、各国の Code for の為のイベント「Code for All Summit」での、各国の発表やディスカッションの内容を書いていきます。これの前段記事、「シビックテックとオープンデータにより世界中で回る、参加型社会のPDCA」もご確認ください。
Code for Mexico
- 政府側がフェローシップを行なっている。6人のフェローが9ヶ月働くフェローシップ。Brigadeがひとつ。
- タクシードライバーのレーティングシステムを開発、市民からのレーティングをオープンデータ化
- 方法論を評価する。
タスクを決めて、それを効果的に行う方法を考える
- 政府の人にはテクニカル用語は伝わらない。丁寧に翻訳することが必要。Iterate and Communicate
- 作ったものを人々に見せ、シェアする
- 政府内の Change agent になる
Code for Germany
- OKFN Germany が主導
- いきなりフェローシップを始めることは難しかった。(フェローシップに向いていない調達の仕組み、何回にも渡るミーティング, etc..)
- Brigade と同じような、ボランティアベースのローカルコミュニティ、Open Knowledge Labs を始めた
- 13地域、300名のアクティブメンバー、隔週のミーティング(100回以上)、50以上のアプリケーション、ビジュアライゼーション、プロトタイプ
- やるべきこと[‘Do’s]
・可能な限り早くコミュニティに接する・ローカルコミュニティをエンパワーメントする(trust and listen)・透明性とオープン・まずは簡単なところから始める(現実世界の課題を解くのはセカンドステップ)・デベロッパーコミュニティから始め、セカンドステップで政府を巻き込む
- 避けるべきこと
・トップダウンアプローチ・ツールにこだわること・完璧主義
- Open Government Partnership の city 版のようなものと、Labs のようなハンズオンの協働関係、両方が必要
Code for Caribbean
- ハッカソンをやるだけではだめ。ユーザーインタビュー、振り返り、高速プロトタイピング、デモとテストなどが重要(Code for Namie のアプローチと似ている)
- “We can teach you how to code. We can teach you design research methodology. We cannot teach you how to care.”
- ボランティア活動からフルタイムワーカーへのパスを作る
- 正しいパートナーを見つけることが重要
- 会って話ができる物理的な作業環境が重要
- 農家向けの情報を集めたAPI(Harvest API)、景観向けの、SMS によるテキストメッセージアプリなどを開発
Code for Ireland
- アプリケーション開発と紹介に関するプレゼンが中心
- 毎月ミートアップを開催。ハッカソンなどで生まれたチームの中で、継続している人が参加。
- Queuing App – myq.ie
- LifeSaver App (AED)
- MyStreet App
- Decision Making / Voting App
- Caretaker for the Eliderly App
- Cerebral Palsy App
などを開発
パネルディスカッション1:ツールについてボランティアコミュニティを支えるツールや環境とは?
- オープンシビックプロジェクトをうまく回すには、外部の人が参加しやすいようなドキュメンテーションが重要(It is important to have everyone to be on the same page, and make it easy for outside volunteers to jump in.)
- キャプテン、ストーリーテラー、コミュニティ・オーガナイザー、??(聞き取れなかった)の役割が必要
- 草の根のボランティアメンバーが活動しやすくするには、Communication, documentation, issue tracking の見える化が重要
- アクティビティ、ストーリー、イベントも広く伝える
- シビックテックプロジェクトのデザインパターン http://civicpatterns.org/ (日本語化したい!!)
- 車輪の再発明より、既存コンポーネントの流用を http://poplus.org/components/examples/
- Stockexchange, http://codeforamerica.org/api , http://commonsforeurope.net/ , http://poplus.org/
- Difference btwn civic tech for governments & for community is getting ‘normal people’ to find and use apps
- ただ介入するのではなく、テクノロジー活用による効果を、既存の方法に比べて証明することが必要
- 政府とギークの両方の言葉を喋れる人が重要 (Human APIs!)
パネルディスカッション2:コミュニティビルディングについて昔日本にいたころに一緒に活動していた、グーグルのフミさんがパネラーとして登壇!
- オープンソースの世界では、(Structurelessness) が機能する
- 全く新しく組織を作るのではなく、既存のコミュニティ(hacktivist)に影響を与えよう(infect) by David Eeves
- 各国の Code for 自体が、コミュニティづくりに貢献をすべきである
- Google では、GTUG(現GDG:Google Developers Group) というデベロッパーコミュニティを運営してきたが、各地の自主性を最大限に引き出してきた(フミ)
- それぞれの Code for が助け合える仕組みを作ろう。Exchange fellowships や Mentorship、Regional Hangout など