組織のカルチャーを進化させる 鹿児島県肝付町で秋合宿を開催

2024.02.27 | 活動レポート

Code for Japanでは、年に2回、スタッフ・理事・フェローが参加する合宿を開催しています。4回目となる今回の秋春合宿はCode for Japan Summitの開催が迫る11月16日、17日の2日間にわたって鹿児島県の肝付町で開催しました。
これまでのレポート同様に、合宿で行ったことをワーク担当のなおちゃん(野田)からレポートしつつ、今回ホストを担当した肝付町役場職員でCfJの研究員でもあるさとるん(中窪)からのコメントもご紹介します。
CfJのカルチャーに対する考え方やわたしたちがどうありたいか等をすこしでもお伝えできればと思います。

合宿のテーマは「CfJのカルチャーを進化させる」

2022年の団体設立から10年の節目を迎えた2023年。Code for Japanはこの10年で、事業内容も組織構造も大きく変化しました。例えばスタッフは1名から22名へ増え、自社開発サービスは何種類も育ち、受託案件も大型化してきています。
このような状況を踏まえ、組織として社会的インパクトを出し続けるためには、Code for Japanのエネルギーの源泉となってきたカルチャーも、意図的に変化させていく必要があるのでは、と合宿の運営チームは考えました。
カルチャーというのは、なかなか捉えにくいものです。分解してみると、ミッション・ビジョン・バリューに表現されるような価値観に加え、採用・人事規則・組織デザインといった人事面、そして、日々の習慣・言葉づかい・遊び等に表れる行動面(プラクティス)といったものからカルチャーは成り立っていると言えます。
そこで合宿1日目は、ひとつの手がかりとして日々表れる行動(プラクティス)に着目しながら、カルチャーを進化させていくにあたって、「継続していきたい行動」「変えていきたい行動」を言葉にしていくワークショップを実施しました。
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当日のワークショップはグループに分かれ、以下のような問いをもとに考えを広げたり、深めたりしながら進めていきました。
  1. 「あなたが思う CfJらしい場面・風景は?そこでの行動や習慣を出してみよう。」
  1. 「それらの背景にあるCfJが大事にしていることや価値観は何だろう?」
  1. 「キーワード同士のつながり探しをしてみよう」
  1. 「今後の変化の中でも、継続していきたいと思うキーワードは?」
  1. 「CfJがよりインパクトを出していくにあたって、1つ行動を変えるとするなら何か?」
CfJの大事にしていることで出てきたキーワードは、なかなかユニークなものが飛び出してきて、笑い声が絶えない雰囲気に。
例えば....
  • 「みんなちがってみんないい」-- 多様なひとりひとりが受け止めてられている
  • 「海賊感!」-- 好きなことと仕事が重なっていたり、ひとりひとりが自律している
  • 「個人があって組織がある」-- 個人の出来ること、やりたいことが生かされることで、組織が成長していっている
そして、それらがちゃんとつながりあっていることも形に表れ、皆で納得しきりでした。
変えていく行動としては、属人化とチームとしての力の引き出し方のバランスや、組織としての知見を貯めていく方策などが挙がりました。組織として成長してきたからこそ、次の段階に入っていくテーマがいくつも引き出されたように思います。

肝付の土地でリアルな人や文化に出会う

2日目は1日目のワークとはうって変わり、みなでバスに乗り込み肝付町のフィールドワークへ。
今回のホストである肝付町役場職員でCfJの研究員でもあるさとるん(中窪)のナビゲートのもと、肝付町の南東の海岸地域である「岸良」に向かいます。
バスの中では、肝付町の深い山の中を進みながら、役場職員として、待ったなしのDXへの取組を推進してきたさとるんから、直接、地域の切迫した課題感やその取組のお話を聞くことができました。
迫り来る人口減の中での地域の実情、ITに見出す希望、まだ見ぬ未来に向けたあらゆる方向からの改革、さまざまな活動主体と手をつないでいくこと.....。
岸良の景色を見ながら聞く話は、普段リモートワークで活動する私たちにとって、貴重な体験になったように感じます。
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岸良では、肝付町でIT推進を行うNPOきもつき情報化推進化センターのご協力を得ながら、地元のマダムの方々との郷土菓子づくり体験ワークショップを行いました。地元食材を使った活動を行う「おとめ工房」のみなさまに、手取り足取り教えていただきながら、地元で古くから愛されているお菓子である「いこもち」づくりを体験しました。

地元の方も九州のブリゲードメンバーも交わりながら!

いこもちづくりの後は、「おとめ工房」のみなさまや、NPOきもつき情報化推進化センター、そして九州のブリゲードメンバーも加わり、地元の取組を色々とお伺いをするセッションへ。地元で地道に続けられている「ITふれあいカフェ」の活動や、そこに関わるひとりひとりにとってのITの位置付け....など、リアルな地域の実情と活動を肌で感じるひと時になりました。
九州のブリゲードメンバーは、早朝5時から車で移動して肝付町に到着。九州でのブリゲード活動を紹介してもらいつつ、岸良の地元のみなさま、Code for Japanメンバーも交えて、普段なかなか交流する機会のない方々との話に花を咲かせました。
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最後は、岸良海岸を巡り、肝付といえばJAXA!ということで、ロケット発射台などを見学の後、2日間の合宿を終了しました。
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担当しました私、野田としては、普段リモートワークのメンバーがこうやって集まって、組織の抽象的な話から具体の話まで、改めて言葉を交わすことで深まる認識があったことが嬉しい限りでした。企画は大変でしたが、本当に良い2日間だったと感じています。
そして、肝付町の現場において、日々試行錯誤している職員がいらっしゃること、さらに日々耕している地域とのつながりや活動の貴重さを肌で感じられたことが、何か自分の中でも大きなお土産になったように思います! 多大なご協力いただいたさとるんと、NPO・岸良のみなさまに、感謝申し上げます。
 
<さとるんコメント>
肝付町のある大隅半島は陸の孤島と呼ばれるくらいに交通事情が悪く肝付町自体の面積も広いので、合宿に参加するメンバーだけでなくホストする側としても、合宿に必要な移動を考えるのに苦労しました。
私自身は町役場の職員でありながらCfJに研究員として参画していますが、地域で支援を行うプレイヤーと住民との「教え合う関係性」に触れる機会を作れたことと、日本を代表するシビックテック団体と地域でITの活用支援を行う団体の双方の立場として、それぞれの今後の在り方についてより深く考えることができたことは良い経験だったと思います。

ともに考え、

ともにつくる。

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