Civic Tech Fun! Fun! Report! 2024年3月号

2024.04.02 | 活動レポート

はじめに

Civic Tech Fun! Fun! Report! 2024年3月号は、土中環境オープンデータプロジェクト、Code for OTA、Code for Japanの3団体のレポートを掲載しています。 3月号で初登場していただいたのは「土中環境オープンデータプロジェクト」です。オープンデータは分かるけど、土中環境!?という方も多数いると思うので、ぜひレポートをご覧ください。そして、Code for OTAはローコードで開発したアプリを使った街歩きイベントの開催レポート。馬込に行ったときはぜひ使ってみたいですね。 今回も各地のFunFunレポートをお楽しみください! 協力:今村さん(土中環境オープンデータプロジェクト)、岡さん(Code for OTA)

土中環境オープンデータプロジェクト

イベントレポート【ワークショップ in ODD2024】私たちが伝えたい土中環境ストーリーのデータダッシュボードを作ろう

概要

土中環境オープンデータプロジェクトでは過去6回の研究会で窒素の循環と土地の利用の関係(1次産業、治水などの土木工事、住宅や下水、人と自然の関係など)について専門家やコミュニティのみなさんと議論してきました。
ただ、これまでの議論の中では測定データがオープンデータになることでどのようなインパクトを及ぼすことができるのかがいまいちイメージできていませんでした。
そこで今回はデータビジュアライズをテーマに「データによってどのようなストーリーを伝えることができるのか」みんなで”妄想”するワークショップを企画しました。
ゲストとしてTableauアンバサダー / VIZZIESの酒井佑太さんと森田浩彰さんをお迎えし、データビジュアライズについてのインプットトークとワークの手引きをしていただきました。

イベントデータ

2024年3月8日(金)18:00-20:00
英治出版(株)5F EIJI PRESS Lab + オンライン
参加者12名

イベントの様子

前半:インスピレーショントーク&ディスカッション
最初にコアメンバーの上杉一馬さんから土中環境オープンデータプロジェクトの概要と流域の水質測定について説明がありました。
続いて、上杉さんがいままで測定してきた水質データからどのような可視化が可能になるか、酒井さんと森田さんからデモを交えながら披露していただきました。
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屋久島で測定された水質データを地図上にプロットし、さらに気象庁や国土数値情報のオープンデータをかけ合わせて可視化を試している
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酒井さんによるTableauでのダッシュボードのデモ画面
後半:グループワーク・個人ワーク
グループワークでは前半のインプットを踏まえて、みんなで知りたいことや欲しいデータ、考察などを話し合いました。
その後、個人ワークとして「今のあなたが100年後の人々に伝えたい土中環境ストーリー」をそれぞれ1枚のシートに自由に書くことに取り組みました。
食糧問題が解消されるためのアクションを考えたり、高度経済成長期の土地開発がもたらした”負の遺産”を挽回する方法に思いをめぐらせたり...といった様々なアイデアが発表されました。
また、100年前の祖先からの伝承や思いを100年後も受け継いでいくためデータを残すことは大切だという意見があったのが印象的でした。
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オンラインで参加されている方に向けてのワークの様子

今後に向けて

今回のワークショップではデータビジュアライズの可能性に触れたことが参加者のみなさんにとってインパクトが大きかったようです。そこから「こんなデータもあったらいいね」「データからこんなアクションが起こせるかも」といった議論につながりました。
そして、このプロジェクトの根幹である水質データをもっとたくさん集めたい!というモチベーションが生まれました。
現在コアメンバーでは、興味を持った人が誰でも簡単に水質を測定できる仕組みを検討中です。多くの水質データが集まったときに改めてデータビジュアライズの形で公開できるように計画しています。
今後も土中環境オープンデータプロジェクトへのみなさんのご参加をお待ちしています。
文 土中環境オープンデータプロジェクトコアメンバー(オープンデータ技術サポート) 今村かずき

Code for OTA

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馬込文士村アプリとともにまちあるきの会 開催報告
2024年3月24日 大田区大森開催
Code for OTA で制作した 馬込文士村アプリを実際に使ってみよう! ということで、お花見の時期をねらってまちあるきイベントを開催しました。
馬込文士村アプリのご紹介
馬込文士村アプリは、ノーコードアプリ開発ツール | Click(クリック) で制作しました。 ノーコードなので、開発期間は1日 馬込文士村 のデータを取り込むことで、誰でも簡単にスマホに表示できます。
大田区の文化資源、馬込文士村の文豪ゆかりの地を地図にプロットとして、関連情報を表示させました。今回は大田区の産業振興課の助言を受けて、カフェマップも表示させました。文士探索の合間にカフェで一休みで、産業振興にもつながる仕掛けです。
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まちあるき
歩きスマホは、もちろん、安全に配慮して実施しました。
まず天祖神社の階段をのぼると馬込文士村レリーフがあって、馬込文士村のアウトラインが説明されています。インターネットで調べるのもいいですが、こうして、リアルな場で馬込の文士たちに思いをはせるのは良いものです。
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アプリを使って文士探索をします。一例として、和辻哲郎さんの居宅があった場所を発見しました。
馬込文士村アプリは使いやすい!というのが、参加者の皆様の感想。小学生から高齢者まで同じ感想なので、製作者サイドは満足しております。 馬込にお立ち寄りの際は、使ってください。一時的に公開しております
Code for OTAでは、東京・大田区でのライフスタイルをデータ活用でもっと魅力を高めるためにミーティングを開催しています。 今までも、民泊をデータでとらえる、観光資源のオープンデータ化、外国人向けの生活情報のオープンデータ化、に取り組んでいます。今回は、新しい試みとして、大田区の文化資源である馬込文士村のオープンデータから実践的なまちあるきアプリをノーコードで作りました。ノーコードなので、子どもでも出来る!ということで、夏休みには小学生向けワークショップを企画したいです。
文責)岡 高志 NPO法人Code for OTA

Code for Japan

都知事杯オープンデータハッカソン

3月16日に都知事杯オープンデータハッカソンの最終成果発表会(DemoDay)の運営をしてきました!
7月から半年以上に渡って開発してきた13チームがそれぞれの取り組みを発表してくれました。さらに、非公開で13チームの皆さんと審査委員による交流会も開催され、大いに盛り上がりました。
各チームからの発表にもありましたが、アプリをリリースした後に継続して使ってもらうには一段ハードルがあります。DemoDayも通過点ということで引き続き頑張っていきたいと思います。
また、2024年度の都知事杯の事務局もCode for Japanが担当することが決まったので、今年度もぜひ皆さんご参加ください!

ソーシャルハックデー

今月はハイブリッド開催ということで、虎ノ門に集合して開発したり、わいわい話したりしてきました。
そして、4月からは3ヶ月のスプリントという形式を導入します。スプリントへの参加を希望するプロジェクトは3ヶ月間の開発目標や各月の目標を決めて、開発を進めていきます。スプリントによって少しでも各プロジェクトの後押しができればと思っています。
早速、3-4のプロジェクトがスプリントに参加してくれます。初参加や久しぶりの参加でも入りやすいと思うので、ぜひご参加ください!4/20(土)はオンラインでの開催となります。

ともに考え、

ともにつくる。

Code for Japan Logo

活動

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