テックから始まらないシビックテック:CODE for IKOMA吉田 友子さん

2020.07.07 | 活動レポート

イベントでグラフィックレコーダーとしても活躍しているCODE for IKOMAの吉田 友子さん。

子育てしながらフリーランスのイラストレーターを生業としていた吉田さんがどのようなきっかけでCODE for IKOMAに出会い、どのような想いで活動しているのでしょうか。お話を聞いてみました。

CODE for IKOMA 吉田 友子さん

グラレコで活動スタート

CODE for IKOMAで活動することになったきっかけを教えて下さい

2018年に近所でCode for IKOMA主催のグラレコ講座があったんです。以前からグラレコに興味があって、参加したら、すごく新鮮で面白くて。もっとやってみたいって思いました。その講座で出会ったCODE for IKOMAの代表の佐藤さんに、描きたいからどこか紹介してくださいとお願いしたんです。初対面なのに(笑)佐藤さんは「ここはどう?ここはどう?」と、いろいろ紹介してくました。これがきっかけでCODE for IKOMAで活動するようになりました。

CODE for IKOMAはいつから知っていたのですか?

グラレコ講座に参加する前から知っていました。市の広報にも載っていたこともありましたし、子どもが小学生のころはCODE for IKOMAが作った献立アプリ「4919 for Ikoma」(http://4919.jp)があったので、存在は知っていました。その時は技術者の集まりかなというイメージだったけど、実際入ってみたら、そんなことなくて、誰でもどんな人でもいいんだよって感じでした。

CODE for IKOMAでの活動

CODE for IKOMAに入った決め手は?

特に入会書とか書いていないんです。Facebookグループに参加したら定例会がいつどこで開催するかわかるので、定期的に行くようになって自然とメンバーになっていた感じです。

継続して定例会に参加するようになったんですね。

はい、普段、触れない方たちもたくさんいて、今までのコミュニティと全然違うのが、新鮮ですごい面白かったです。まず、当時の仕事先ではそんなに男性に会わなかったから、全く自分と違う仕事をしている男性ってすでに新鮮。エンジニアの方が多かったけど、デザイナーや学生さんもいました。この前のインターナショナルオープンデータデイでは学生さんがたくさん出してくれて、そんなのも面白いです。CODE for IKOMAの皆さんは、自分たちが楽しむっていうよりは、何かを作っているっていうのが私は好きなんです。何かを作っている事が多いので、それが楽しいって思います。

CODE for IKOMAの活動について教えて下さい。

定例会が毎月あります。それぞれ活動報告やテーマが決まっていたり、ゲストが来たりします。私が関わった「防災ツイッター活用」(https://www.code4ikoma.org/?p=389)もそうなんですけど、誰かにやれって言われたわけでもなくて、ゲストの話に誰かが賛同して「それいいんじゃない!」って自然発生的にプロジェクトが生まれることが多いです。

自然な流れで生まれるプロジェクトですね。

防災はもちろん大切なんだけど、みんなに浸透してほしいとか、大事だから人のためにやらねばというよりかは、「ピンときた」や「面白いね、いいんじゃない」がスタートになっているからこそ、かえって動きやすい気がします。「検討するから待って」じゃなくて、「やろうやろう」という感じでポンポンと進んでいく、そんな空気感があります。

「テック」にこだわらないシビックテック

CODE for IKOMAで吉田さんはどんな活動をしていますか?

定例会やイベントでグラレコを描くことが多いです。
今まで関わったプロジェクトだと、さっきお話した「防災ツイッター活用」というのがあります。「Twitterで有事の時に共通のハッシュタグをつけて投稿し、効率よく情報を共有しましょう」ということを広める活動で、私はデザイナーの人と一緒にイラストを描いてチラシを作成しました。生駒以外のどの地域でも使えるようにしようと、みんなで役割分担して、チラシも作って、今はオープンデータにして配布することができています。他には、この前のインターナショナルオープンデータデイでお話もしました。

どんなお話をしたんですか?

「怒らない子育て」というタイトルでグラレコの話です。親は子どもにダメに決まっているようなことを「◯◯したらダメ」って言ってしまうこと結構あると思うんです。「早く起きないとダメですよ」「散らかしたらダメですよ」って。ダメだからちゃんとしなさいって話にしがちだけど、その前に子どもとなぜそうなるのか、どうしたらいいのかを話しませんか?話をするときにグラレコを使うのはどうでしょうって話です。絵や記号が入ってくると、子どもとの会話が楽しくなってくるので、怒らず押し付けではなくて、一緒に考えたことなりますってことを言いたくて、お話しました。オープンデータデーに全くテックじゃない話です(笑)

テックじゃない話、いいですね

私はCODE for IKOMAにいて、シビックテックの「テック」が発達する世の中、全くテックじゃないことをやり続けている人材です(笑)
「テック」に寄ってしまうとその時点でハードルが高くなって、エンジニアしか参加できないように見えてしまうかなと。
CODE for IKOMAにはエンジニアやデザイナー、私みたいにアナログに走る人もいます。もう、ただただやたらと市内に人脈ある人がいてもいいし、テックじゃなくたって、いんじゃないかな。

シビックテックとの付き合い方

吉田さんにとってビックテックとは?

「Code for 〜」自体がシビックテックの上にあるのはわかっているけど、自分がテック側じゃないので、正直そんなに意識はしていないかな。「シビックテックが前提なのだ!」って言うほど意識していないです。基本的にちょっとこうゆるくて「いけるいける、大丈夫だ」って感じ。技術ある人が集まって何か役に立つものを作ることだけが、行動の目的ではないんですよね。「シビックテックをやらねばならぬ」というわけではなくて、エンジニアじゃない役割も大切。盛り上げる人、応援する人、デザインする人、いろいろな役割があっていい。家にいて、仕事して、家事をして、子育てして、そこの中にしれ〜っと入ってるって感じです。

今後の活動予定を教えて下さい?

本当は新型コロナがなかったら、3月にグラレコを入れて「これからの生駒のことをどうするのか、どうしたらいいのができるのか」を考えるワークショップをする予定だったんです。一度原点に帰って考える日だったのですが、新型コロナの影響で延期になって残念です。でも、新型のコロナのあとの再スタートは気持ちも変わって良いかもしれませんね。

この先、どんな風になっていたいですか?自分でも、周りでも。

楽しくやりたいと思っています。
「できません」ってシャットアウトしてしまうと永久にできないので、やったことないことも挑戦してどんどん経験とスキルをためていきたいです。恐れずに飛び込んでいくうちに付いてくるものだろうなとも思っています。CODE for IKOMAとしては、私はこの街が好きで住んでいて、このままずっと住んでいると思います。だから、CODE for IKOMAの人たちや積極的に市民活動している人たちなどの、ある一部の層じゃなくて、12万人の生駒市民を対象にできるくらいの気持ちでいたいなと思っています。みんなに伝わるようなものを。自分たちが楽しいのはベースにあって、でも、自分たちが楽しくてよかったねという風にはならないようにしていきたいと思っています。

CODE for IKOMA

CODE for IKOMAは、ITを活用しながら奈良県生駒市および奈良県における課題解決や魅力発信など、地域をより良くしていくために活動しているコミュニティです。エンジニアだけでなく、デザイナーやプランナー、課題保持者など様々な人たちが活動しています。
Webサイト:https://www.code4ikoma.org/
facebookページ:https://www.facebook.com/code4ikoma

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