「科学の力で社会課題を解決しよう!」浜松西高校科学部にてデジタルシチズンシップワークショップを開催

2022.04.15 | 活動レポート

 
Code for Japanは、浜松市とともに、シビックテックの活動について市内の機運醸成及び普及啓発を図るため、学生を対象としたデジタルシチズンシップワークショップを開催しました。本ワークショップは昨年8月に加古川東高校で開催したプロトタイピングワークショップをベースにしつつ、静岡県立浜松西高校および中等部の科学部有志メンバーを対象に、浜松市広聴広報課や同校科学部顧問(当時)の鳥井教諭とともに次のようなことをポイントに独自のコンテンツを追加しながら組み立て、実施しました。
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  • 客観と主観を織り交ぜながら、社会課題に対する様々な視点を意識する
  • 夢やアイディアをカタチにする面白さを体験する
Code for Japanは浜松市とデータ連携基盤を活用した実証実験「Hamamatsu ORI-Project」を通して、Make our Cityと称した市民参加型スマートシティの社会実装を進めています。テクノロジーに支配されるのではなく、地域に根ざした住民、企業、誰もがオープンに参加し、みんなで議論しながら一緒につくり上げるようなまちづくりのために、「デジタル技術の利用を通じて、社会に積極的に関与し、参加する能力を学ぶ」、デジタルシチズンシップ教育が有効と考えています。
そして、今回、浜松西高校科学部にて、「科学の力で社会課題を解決しよう!」と題し、講習会も含めた計5日間のワークショップを企画し、後半3日間をCode for Japanが担当しました。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、講師は全員オンラインで教室にアクセスすることになりましたが、ビデオ会議システムやデザインツール(Figma)を駆使して、一緒に操作や対話をしながら、ワークを進めました。
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1、2日目の成果物とワークショップの様子
1日目には、鳥井教諭の進行で地域経済分析システム「RESAS」のデータから浜松市の状況や課題を分析するワークを行い、2日目には環境省や2021年度のORI-Project採択企業である八千代エンジニヤリング株式会社の取り組み紹介に着想を得て、各班で捉えた社会課題を中心に解決のためのアイディアを様々な角度から広げていきました。参加した生徒にとって「わたしたちのまち」である浜松市にあらためて目を向けるとともに、科学や社会の幅広い視点を得ることができました。
後半の3日間では、Code for Japanのデザイナーからサービスデザインの視点やFigmaの使い方を学ぶとともに、課題や解決策を絞ったうえで、班のメンバーや講師との対話を通して、課題に直面している人物像や解決策をより具体的なものにしていきました。最終日にはユーザーが実際に使うシーンを想定したスマホアプリのプロトタイプをFigmaで作成し、実際のアプリケーションのように画面操作で動く形にまで作り上げました。
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生徒作成の高齢者向けバス配車アプリのプロトタイプ画面
生徒の皆さんの感想(一部抜粋)
  • あっという間の5日間でした。自分自身は普段スマホアプリをあまり使わないことにも気付けました。
  • 普段体験できないことが経験できて、とても充実していました。
  • これまで知らなかったRESASやFigmaに触れることができ、高齢者の視点にたってアプリを考えたことも新しい経験になりました。
講師陣も、はじめてのツールを使いこなす力や、枠にとらわれない発想の豊かさに驚かされ、生徒の皆さんのシビックテックにおける潜在的な力を感じることができました。
「地域の課題は自分たちとも繋がっている」という当事者意識、そして「自分たち自身で解決していける」という主体性は、デジタルシチズンシップやアントレプレナーシップなどにも通じる要素です。ワークショップの経験をもとに新たに芽生えた関心や興味をもとに、生徒の皆さんがそれぞれのペースでシビックテック活動につなげていくことを期待しています。
Code for Japanでは2020年から全国の小中高校生・高専生・大学生が参加するCivictech Challenge Cup U-22を開催しています。2022年も5月から募集を開始する予定です。今後もシビックテックを通じて幅広い世代のSTEAM教育に寄与できるよう、学習機会の提供を行ってまいります。
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