1/19開催  「第9回Brigadeワークショップ:International Open Data Day 2015大相談会」

2015.01.25 | 活動レポート

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【ワークショップレポート】1/19開催「第9回Brigadeワークショップ:International Open Data Day 2015大相談会」#codeforjapan
Code for Japanは、実際に地域活動をする各地のCodeforコミュニティの方が、どんなことをしていけばいいのか?の活動イメージをもっていただいたり、同じような活動をしている人とのネットワーキングのため、月に一度活動支援の一環としてワークショップを行っています。
1月は、来る2/21のInternational Open Data Day2015に備えて、各地域のブリゲードから開催予定のイベントを共有し、各地のお悩みをみんなで解決することを目的とした「International Open Data Day2015 大相談会」を開催しました。そのダイジェストをレポートでお伝えします。
今回は、以下の2部構成。オンラインで各地を繋いでの初ワークショップ開催となりました。
第1部 Code Acrossについて(Code for Japan関代表)Code for America が IODD に合わせ企画する CodeAcross プロジェクトについてご紹介。うまく連携できるかどうかも検討します。
第2部 各Brigadeお悩み大告白、大相談会(Brigade各地より) ・イベントをもっと盛り上げる方法・まだ企画が固まってないんだけど!・他の地域と連携したい・講師を派遣して欲しい・参加メンバーもっと集めたい などなど各地のお悩みを大募集。各Brigadeの企画をさらにパワーアップすべく、ともに考え、ともに解決いたしましょう!
まずはじめに。International Open Data Dayってなんやねん?!それは、世界同時にOpenDataを使ってイベントが行われる日です。
具体的には、政府機関が取り組んでいるOpen Data政策をサポートし、普及を促進するために世界同時に実施されるイベントで、アイデアソンやハッカソン、マッピングパーティなどを実施して、社会をよくするためにOpen Dataを使ってアプリを開発したり、役に立ちそうなデータを発掘したり、誰にでもわかりやすく使いやすくなりように可視化したり、そのデータを使って分析した結果を公開したりといったことが、世界中で行われる日なのです。
❏日本国内での申込情報はこちら(2015年1月14日現在)ちなみに、40会場中23がCode for Xです!!詳細はこちら>http://okfn.jp/2014/12/08/1208odd2015/
第1部:Code Acrossについて(Code for Japan関代表)まずは、関代表から、Code for AmericaがIODDに合わせて実施するCode for Acrossという取り組みについてのご紹介から。
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Code Across2015とは? 2/20-22にCFAが開催するイベント。世界各地で実施されます。CFAのネットワークを繋げて強化すること。また市民などをもっと巻き込むことが目的です。去年は48イベントが11カ国で開催され、2,591名が30,266時間費やし、35の自治体との協働と9つのアプリが生まれました。
設立主旨は「21世紀型政府を目指す」。 具体的には以下の7指標。・ Design for people’s needs(人々のニーズに対するデザイン)・ Make it easy for everyone to participate(市民参画をより簡単に)・ Don’t do everything(政府が全てをやろうとしない)・ Make data easy to find and use(データを見つけやすく探しやすくする)・ Use data to make and improve decisions(良い意思決定をする為にデータを使う)・ Choose the right technology for the job(仕事の為に適したテクノロジーを選ぶ)・ Organize for results(結果の為にオーガナイズする)
Challenges「こういうチャレンジが望ましい」というテーマの提示。 例えば、OpenData関連、市のサービス、ヘルスケア関連、Civic Tech Issue Finderなど。
Next Step 登録しておくとメリット有り!日本からも登録しよう。 宣伝してもらえたり(「アメリカで宣伝してもらった」と言えるといい!)、CFAグッズ(ステッカーやバッジなど)が貰えたりします。
第2部 各Brigadeお悩み大告白、大相談会(Brigade各地より)
ここからは、各地で予定している企画をシェア。具体的にDeepに悩みを分かち合い、アイデアを出し合う大相談会へ。どこも悩みは同じ。各論からはじまり、最後には「汎用化するともっと助かるよね」「イベント告知から履歴まで簡単にできるプラットフォームにできるといいね」「匠(マイスター)制度作ろう!」と、この動き自体をOpenData化していくアイデアになっていきました。
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以下、Q&Aから一部をご紹介です。
Q:集客はどうしてる?バラエティーの増やしたいんだけれど…みんな巻き込みはどうしてるのかな?
A:人が多く集まっているのは自治体が声をかけているケース。我々では巻き込めないNPOなどの団体も巻き込める。
→人が集りすぎて困るケースも。「そもそもOpenDataって何?」など説明が大変だった。どこに焦点を当てて説明するかも検討要。
→英語は使わないほうがいい。敢えてとっつき易くする工夫がいる。
→多様な人や地元のキーマンを集めたい場合、チラシを配るときに「インターナショナルデータデイ」を全面に押し出さない方がいい(ご高齢者の方など見向きもしてくれない)。テーマをわかりやすくする。「農業×ITを考える会」とか。すると逆にエンジニアはわからないのでエンジニアにもわかるようにIODDの記述もどこかに入れておく。
→自治体を巻き込めるといいけど、無理な場合でも、案内を出して招待したり、結果をお知らせするだけでも今後に繋げるいい機会になる。
→地元の別のコミュニティと共催して人を呼ぶのもいい。自治体だとなかなか協力してくれない場合もあるので、それに関連する地元のNPOなどを絡めるといい。また、バスのデータならバスマニアの団体等、直接メリットがある団体と共催するといい。
→「交通」だと広すぎる。テーマをある程度絞って課題をフォーカスすると集まりやすいかも。「交通」ではなく「バリアフリ−」など。
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Q:イベント開催のスポンサー集めは?
A:イベント当日の寄付は効果的。飲み会中も効果的です。グッズ販売なども。CFJも1周年記念のトートバックWSで絶賛販売中です!(¥1000)→丈夫で使いやすいと大評判です!
→サイレントオークションというのもある。イベント中に要らないものをオークションするというをやってお金を集める。カンファレンスの最後に、要らないものを売るというのはよくやっているのでやるといいかも。
サイレントオークション参考>>https://comoyleo.wordpress.com/2011/05/13/post-45/
Q:雰囲気をよくするアイスブレイクはある?
A:アイスブレイクはとても大事。自己紹介で「自分を動物に例える」「食べ物に例える」「思いつくドラえもんの7つ道具とは?」「またその理由は?」「神奈川といえば?」など、誰でも思いつくテーマを設定する。「なんでそれが好き?」とさらに深堀りすることで自己発見もできる。
→「1分間で自己紹介をやってもらって感じたこと(ポジティブなこと)を名刺の裏に書いて交換するというアイスブレイクをを経験したことがある。初対面の人に褒めてもらえるので距離が縮まった。
→加えて「導入」も大事。「今日は何をするのか?」「なんでこれをするのか?」「その背景は?」というのをちゃんと伝えると、「それは作らなきゃでしょ!」とうわっと盛り上がり、目線が揃う。
→主催者の裏目的もしっかり作り、握っておくように。ある程度裏側で成果をちゃんとデザインしておくことも重要。
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最後に、関さんにこんな質問が飛びました。
Q:CFJとして、OpenDataで期待していること、目指したいことは?
A:「ある地域で生まれたものが他の地域に広まり、さらにそれが改善されていくこと」が今CFJに足りていないところだと思う。横を繋げる動きもまだまだできていない。5374はできているけれど、それ以降まだ出てきていない。1から創るのではなくて、他の地域のオープンデータがさらにその地域の課題にあわせて進化・改良されていくというのが出てきて欲しい。例えば5374であれば、プッシュ通知がつくとか、多言語対応とか。そういうことをやるのがCFらしさじゃないかと思っている。
→フォーマットの標準化というところも、アメリカはできているが日本はまだできていない。これを標準化しましょうというのがやるとシステムコストも下がる。例えばちばレポとか。これもCFJがやっていかないといけないところだと思う。
→世界的トレンドはマップが熱い。OSMのデータを使って新しくライブラリを作りました!データビジュアライゼーションしましたとか。OSMを使って新しい価値が見えたら面白い。
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今回のように各地の取り組みや悩み、ノウハウや智慧をシェアして、日本全体として、大きなベクトルを持ち、ムーブメントが作っていけたらと、改めて思った最後のディスカッションでした。
★なお、大相談会コーナーの議事録全貌は、 以下のCode for XXグループにて公開いたしております。 ご興味のある方はこちらからご参加ください。https://www.facebook.com/groups/163593153824287/
★今回のワークショップの動画はこちら http://youtu.be/KmzSzGeCmxA
★今回の参加者の方からのご感想をちょこっとご紹介! ・鋭意企画中という段階なので、大変参考になった。・MTGの後、早速奈良のブリゲードから最寄りにお住まいのマッパーの方をご紹介頂き、なんとかなりそうでひとまずホッとしています。・話題にあがったハッカソン/アイデアソン運営ノウハウやチェックリスト共有など是非欲しい!Code for Xの皆さんの知見を集めて作れたら!・エンジニアではないのですが、概念的に理解できてよかった。・Code for Japanの活動がよくわかった。 ほか
★過去のワークショップに関するブログや資料はこちら! 5月・・・街路樹マッピングパーティ@たまプラーザ 6月・・・アイデアソンのやり方を学ぶ 7月・・・ハッカソンのやり方を学ぶ 8月・・・Spending Data Party 兼Brigadeワークショップ 9月・・・BrigadeMeetup~シビックテック的金沢観光編~ 10月・・・お休みして、Code for Japan Summit 11月・・・Brigade 活動に有効なツールを一挙紹介 12月・・・お休みして、Code for 大望年会
**★今後のワークショップ情報が欲しい方は! Brigadeワークショップは以下のコミュニティページなどにて発信していますので、ぜひご登録をお願いいたします。DoorKeeper コミュニティ:http://codeforjapan.doorkeeper.jp/ Facebookグループ: https://www.facebook.com/groups/codeforjapan/
<ライター:大野智美(さとみん)> special thanks to 曽我浩太郎さん
さとみんの編集後記 – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – **– –**今回は初のCode for Japan渋谷新オフィスでのBrigadeワークショップ開催でした。ワークショップというより座談会!各地域のBrigadeの皆さんも繋いで、ざっくばらんに本音でオープンにお話頂いて、それに対してまたそれぞれが体験談や智慧を持ち寄る。ともに悩み、考える、Co Learningの場でした。
私の好きな言葉に、Each one, Teach one.という言葉があります。
ひとりひとり、誰かに教える何かをもっている。
ワークショップも大事だけれど、もっと個別に、もっと具体的に、もっとアットホームな形で、各地で起こっている学びや失敗や悩みをタイムリーに分かち合える場、繋がって手や口を出しあえる場こそ大事。そして、その中で出てきた横ぐしの場や仕組みづくりの設計部分こそ、CFJとしてやるべき事柄が詰まっているのですよね。
今年のCode for Japanのテーマは、Open!
と、昨月12月のCode for Japan大望年会での関さんの宣言!International Open Data Dayをテーマにした今年最初のBrigadeワークショップでしたが改めて!「Code for Japanの”Open”も頑張らなきゃー」と言われたような感じの始まりでした。
今年Code for Japanは2年目を迎えます。皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ともに考え、

ともにつくる。

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