Civic Tech Fun! Fun! Report! 2021年 5月号

2021.06.09 | 活動レポート

はじめに

Civic Tech Fun! Fun! Report! 2021年5月号は、Code for Giin、Code for Kusatsu、Code for Japanの3団体のレポートを掲載しています。

遅くなってしまいましたが、5月号も各地の活動を紹介します!Code for Giinからは各地のワクチン接種の状況という何ともタイムリーな話題。地域によって差が出てきていますね。

また、Code for Japan NPTech運営スタッフのお二人からは、2021年春から新たなテクノロジー創発型・課題解決実践プログラム「NPTech Studio」の活動について、Day1からDay4までの内容を記事にしていただきました。

協力:ようかんさん(Code for Kusatsu)、ゆうせいさん(Code for Kusatsu)、八木さん(Code for Giin&Code for Kusatsu)、天川さん(NPTech)、角さん(NPTech

Code for Giin(コードフォー議員)

こんにちわ、CodeForGiinのやぎーんです! コロナ禍のなか、ワクチン接種もはじまりましたが、接種事業が各地方自治体に丸投げされ、事業デザインに地方は四苦八苦している状況だと思います。今回のCivic Tech Fun! Fun! Report!では、CodeForGiinメンバーの地元自治体の状況をシビックテックな観点(予約システム)もまじえて、報告しようと思います。

CodeForGiinメンバーの地域でのワクチン接種状況

兵庫県高砂市・高砂市議会議員 島津明香

高砂市では、4月17日から80歳以上の集団接種が開始され、現在、65歳以上の方の予約受付が開始しています。6月1日からは市内診療所での個別接種も開始予定です。

80歳以上の方の予約が始まった4月5日は、電話での受付のみで、電話回線がパンクしました。80歳以上の2回目の受付からは、Web予約も受け付けるようになり、予約も随分スムーズに行われています。

市も、最初は「人数も限られているので電話だけでも良いかな」と考えたようですが、結果としては、80歳以上の場合、お手伝いできる子や孫がいる方の多くは子や孫が予約をしているということで、Webを活用される方も多くいらっしゃいました。遠方に住まれているお孫さんが予約されるケースも。

もちろん、電話しか使えない!という方もいらっしゃるので、ハイブリッドの運用が必要ですが、高齢者だからWebは難しいという先入観なく導入することが良いと感じました。

大阪府枚方市・枚方市議会議員 木村亮太

枚方市ではワクチン接種の予約は、電話とネットで受付をしております。個別に地域のかかりつけの医療機関での接種も可能です。

電話回線については毎回つながらないと言った意見をいただきますが、当初20回線⇒40回線⇒100回線と増やしていっております。

ネットについては枚方市LINE公式アカウントを介してのものでサーバーがパンクすることはないというように聞いております。

また、ネットを使いこなせない方に対してのフォローもしております。

最初に市内の市役所や支所など5か所で予約希望者の予約システムへの入力のサポートを行う高齢者予約サポートコーナーの設置しました。その後、スマホやパソコンを利用している人に対して予約システムの入力方法を教える、高齢者予約サポート教室を実施するなどでワクチン接種の予約をスムーズにできるように促しています。

ちなみにLINE公式アカウントについては2020年5月から開設され、 ワクチン接種の予約が始まる前までは2021年3月末時点では1.6万人くらいの登録でした。4月上旬にワクチン接種の予約の案内の郵送物が65歳以上の高齢者に送られ、その中に、「予約システムにはLINE公式アカウントからもアクセスできます」という記載があったため、登録者が右肩上がりに増え、4月末時点で2.2万人、5月末時点で3.4万人くらいになっております。

ネットが苦手な方、スマホが使いこなせない方に対して行政がどこまでやるべきか、というのは各地で議論がされているところで線引きは難しいところはありますが、スマホに慣れていただく、市のLINEに登録していただくと言ったことは、今後の行政の情報を迅速に受け取れるメリットもあり行政としても促進をしていくことも有用ではないかと考えております。

滋賀県草津市・やぎーん(草津市議会・八木良人)

草津市ではスムーズにワクチン接種がすすんでいます。

5月26日現在の予約率は53%、65歳以上の高齢者の方(32000人)は7月末までに希望者全員接種完了できる予定です。予約されなかった方へは、接種の意思確認の文書を郵送して、最終確認をとります。

ネットおよび電話で予約受付しています。電話の場合はオペレータが市民と共通の予約サイトにログインして予約する方式です。電話がつながりにくいことは、当然起きましたが、週ごとに電話台数を増やして対応しています。

ネット予約システムは、近江自治体クラウドを利用して共同開発したシステムを使用し、サーバはクラウド側で増強しているので、つながらないというトラブルは一切ありませんでした。接種券に記載のIDとPWを入れるだけで、個人情報につながるので、入力項目は極めて少なくシンプルで、高齢者の方からも好評です。

Code for Kusatsu

ようかん•ゆうせいの 「おれの話をきいてくれ」 連載!

これは何のコーナ?

このコーナーはC4Kuの学生メンバーであるゆうせいと、ようかんがシビックテッカーのみなさんに聞いてほしいことを書く連載です。

普段の開発でできた、みんなにみてほしいものや、みなさんと考えたいことなどを書くことで、みなさんがシビックテックする肥やしにでもしていただければと思います。

自己紹介

先月から始まりましたこのコーナー。初登場のようかんです。よろしくお願いします!今年から大阪の大学に電車通学していますが、絶賛オンラインなので家で引きこもりをしています!琵琶湖と技術が大好きな1回生です!

これまでの活動

シビックテックというワードはちょうど1年前ぐらいに知りました。なので町のみんなのために!というような活動はあまりしたことがありませんが、今回は高校時代に同級生のために!と思ってやっていたことについてお話しをしようと思います。

〜高校の卒業記念にみんなでモザイクアートを作った話を聞いてくれ〜

僕の高校3年生はコロナによって全てを奪われてしまいました。校外学習の延期から始まり、部活の引退試合の中止。体育祭文化祭の中止、全ての楽しみにしていた行事を奪われました。卒業式には後輩を呼ぶこともできず、親の参加は1人まで。全てを制限されてきた1年でしたが、新しいことがあってもいいんじゃないかと思って考えたのがこの企画です。

僕が動くことで少しでもみんなにいい思い出を作ってもらうことができたらなと思い始めました。校長先生の部屋に突撃したり、いろんな先生方と会議をして学校のプロジェクトとして動かための条件などを話合いました。企画を思いついてから実現するまで4ヶ月ほどかかり、今まででもかなり長い方のプロジェクトでしたが、想像以上の成功に終わり、楽しかったです。

▼完成したモザイクアート(母校の校舎を卒業生の思い出の写真)

最後の登校日にこの写真をポストカードにして卒業生全員と先生方に配ったのですが、みんなすごく喜んでくれていて、19年生きてて3本の指に入るぐらい嬉しかった思い出です。

この活動をきっかけにもっとみんなに喜んでもらえるような活動をしていきたいと強く思います。

コロナって制限や自粛ばかりで例年よりも価値が減ってしまうところも多いですが、新しいことに挑戦すると喜んでくれる人もいたよっていうお話しでした。

画像を集めたり、モザイクを作る方法については過去の登壇資料をご覧ください。

登壇資料:https://speakerdeck.com/inoue2002/jawsdays2021-linedc?slide=29

第55回定例会 5月19日(水)19:00

こんにちわ、やぎーんです!

草津市に新しくオープンした「草津市民交流センター・キラリエ草津」で対面の定例会を実施しました。24人定員の会議室に9名で十分な距離をとって行いました。

今回はスペシャルゲストとして、CodeForIkoma・CodeForCATから小島さん草津市議会議員から服部さん、そして、CテレADであり滋賀県日野町参与のCodeForJapanの東さんにご参加いただきました。スペシャルゲストのみなさんには、それぞれLTをいただき、いつになく、アカデミックで内容の濃い定例会でした。シビックテックは、誰でもがまちの課題を解決するために気軽に参加し、「ともに考え、ともにつくる」ことが大事ですね。CodeForKusatsuメンバーも積極的に他のブリゲードに突撃してどんどん輪を広げてつなげていきたいと思います。

Code for Japan

こんにちは!Code for Japan NPTech運営スタッフの天川&角です。

Code for Japan では、NPTech(エヌピーテック:NPOによるテクノロジー活用・事業変革)領域において、ソーシャル・テクノロジー・オフィサー(STO)創出プロジェクトに続いて、2021年春から新たなテクノロジー創発型・課題解決実践プログラム「NPTech Studio」を開始しました!

本プログラムの特徴は、NPOとエンジニアが同じ場に集まり、現場で実践してきた講師陣による、最前線の知識を学び合いながら、NPOが直面している現場の課題をもとに実践的な企画・開発を行う「アクセラレータ型」であることです。

本プログラムはシリーズ化を予定しており、現在はパイロットプログラムとしてSeason1を開催しています。今号から複数回にわたり、その様子をレポートします!

【 Day1:エンジニア向けオープンデイ 】

NPOに伴走し、一緒に社会課題を解決する事業を作って行くための、心構えや発想の転換、行動のヒント等を、NPOの現場から、STOとして活躍する現場の皆さんからそれぞれ講義いただきました。

  • 「社会課題とは何か」 ふくおかNPOセンター 古賀 桃子さん
  •  「ソーシャルセクターの事業(一般のビジネスとの違い)」 バンガシラ 低引 稔さん
  • 「NPOのIT活用の現状」 ブラウニーズ・ワークス 岩澤 樹さん
  • 「STOに求められる役割」 サービスグラント 角永 圭司郎さん

講義をうけ、自分の関心領域やSTOとしてどのような活動を行うのか?を創発する2つのワークを講義に登壇いただいた低引さん、岩澤さん、角永さんも交えて議論しました。刺激を受けた参加者の皆様が記入したワークシートからは、一歩踏み出そうという熱々の思いが伝わってきました!

最後には記念撮影!たくさんのエンジニアのエンジニアの方にご参加いただきました。

【 Day2:NPO向けオープンデイ 】 

Day2にはNPO団体が参加。サードセクターとしてのNPOがどのようにITを用いて社会変革・社会的インパクトを生み出していくか?NPOが事業でITをどのように活用していくのか?NPOのDXとはいったいなんだろう?ということを、お二人の講師から講義いただきました。

  • 「社会構造(自助・共助・公助)の中の市民社会の役割と社会的インパクト~私たちは「インパクトの時代」をどう泳ぎ切るか?〜」 ブルー・マーブル・ジャパン 今田 克司さん
  • 「NPOが事業にITを活用する意義」 Code for Japan 関 治之さん

講義をうけ、個別のワークでは、Day3以降の活動に向けて、団体としてのビジョン・ミッション、事業モデルや周囲環境の整理・分析を行いました。

【 Day3:チーム結成!】

Day3からはいよいよ参加エンジニアとNPOが合流し、NPTech Studio第1期の共創フェーズが始まりました!

午前中は、NPO3団体による課題ピッチからスタートした後、「ソーシャルな事業の立ち上げ方」をテーマに、ゲストスピーカーの(株)アイスタイル 取締役CFO 菅原 敬さん、ソーシャル・グッド・プロデューサー 石川 淳哉さんによるスペシャル対談が繰り広げられました。広告業界で数多くの受賞経歴を持ち、東日本大震災で「助けあいジャパン」に携わって以降、現在も数多くの社会課題を解決するためにクリエイティブの可能性を追求する石川さんは「わかりやすい課題の設定を命がけですることが大事」と言及。場の議論はコレクティブ・インパクトにも及び、その要素の1つである「共通のアジェンダ」をいかに設定し、「誰」が共感できる入り口をつくることの重要性について学びました。

午後はいよいよチーム発表!各団体に3名のエンジニアが参画し、NPOとエンジニアの協働チームが結成されました。そして早速各チームごとに、ヒアリングを通じてNPOが解決したい社会課題とアプローチについて理解を深めるワークに取り組みました。

さあここから6週間、いよいよプロトタイプの本番へ突入です!

【Day4:リーン、アジャイル、プロトタイプ!】

Day4は1人ずつチェックインからスタート。この2週間を振り返り、エンジニアからは「現場ヒアリングを実施し、ユーザーの課題感について新しい気付きを得られた」、NPOからは「これまで後回しにしてきた課題に向き合うことができている」との声が上がり、皆さん意識を新たにした模様です!

1つ目のセッションでは、Tably(株)代表の及川卓也さん、(株)アトラクタ Founder兼CTOの吉羽龍太郎さんをゲストに迎え、それぞれ「新しい事業の作り方」「プロダクト開発からの教訓」というタイトルでご講演いただきました。お2人とも「解決したい課題を見つける」「課題と解決策の仮説を評価する」ことの大切さについて、外資IT企業での実体験に基づいて説得力のあるお話をいただき、参加者一同「今やろうとしていることは、本当に当事者のニーズと合致しているか?」と深く考え直させられる場となりました。

その後はチームごとに終日ワークタイム。「当事者の課題、提供価値は何か?」「この事業におけるコモンアジェンダは何か?」について、チーム一丸となって悩みながら言語化と修正を繰り返しました。プロジェクトの軸となる一番大事なステップであるだけに、かなり苦戦しているチームもある模様。一方、早速サービス要件を定義し、プロトタイピングをしながら議論を深めるチームも現れました。これも解決策の仮説評価に向けた第一歩です。

各々、役割分担と進め方をチーム毎に決めて、day6に向けたプランニングシートを作成して終了!まだまだ模索の旅は続きます。来月もお届けするのでお楽しみに!

 

 

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