Civic Tech Fun! Fun! Report! 2023年4月号

2023.05.09 | 活動レポート

はじめに

Civic Tech Fun! Fun! Report! 2023年4月号は、Code for Giin、Code for Nerima、Code for NPO、一般社団法人イトナブ石巻、Code for SAKE、Code for Japanの6団体のレポートを掲載しています。6団体も書いていただいたのは久しぶりで嬉しいです! 2ヶ月前に立ち上がったCode for NPOは「NPOのためのITお悩み相談会」を4/18に開催。カジュアルに相談できるのはとてもいいですね。次回は5/16夜に開催とのことで要チェックです! 今回も各地のFunFunレポートをお楽しみください。 協力:Code for Giin(八木さん、木村さん)、Code for Nerima(青木さん)、Code for NPO(戸川さん)、一般社団法人イトナブ石巻(Penさん)、Code for SAKEの皆さん、Code for Japan

Code for Giin

2023年統一地方選挙を振り返って(^^)

Code For Giinのやぎーん(草津市議)です。
今回の統一地方選挙では、いい意味でも悪い意味でも従来の投票行動が大きく変わった選挙だったと思います。イメージ先行、AKB48選抜総選挙風の人気投票になったところが多くありました。地域のことを何も知らなくても、特定の政党に所属し、若く見た目が良ければ、それだけでトップ当選する例も多々見受けられます。個人的には悪いことだとは思っていません。従来のようにどっぷりと地域のしがらみにからみつき、議員になるための地域活動ばかりして当選しているシルバー議員よりはいい面もあるかもしれません。
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ただ、本来の議員の活動、市区町村の代表として住民の声を行政に活かし、行政をチェックすることから考えると、イメージ選挙もしがらみ選挙もどちらもよくありません。
ではどうすれば???
とにかく選挙に行こうという考え方もありますが、18歳以上に選挙権が与えられたいま、この考え方は少し無責任のような気もします。これでは人気投票になる可能性もありますね。以前、Code For Kanazawaさんのセミナーで聞いた声として、「議員って何してるの?」「議員に立候補した人ってどんな人?」ということが多く聞かれました。
議員って何しているの?  議員候補者ってどんな人?
投票にいく人も、議員のことを知らない人が多いという現実があります。では、どうすれば知ることができるのか? 議員のスキルや経済力にも格差があり、議員に頼っていては、正確な情報発信ができません。
ICTエンジニアの出番!
議員情報のオープンデータ化です。情報発信を望む議員が簡単に情報発信ができ、その情報がフェイクでないことが保証されるような仕組みが必要ではないでしょうか。そのような仕組みをつくるためには、エンジニアと政党・組織などのしがらみの無い議員が議論しながら作り上げていくことができれば、政治の世界も少しは良くなるのではないでしょうか。
その議論のプラットフォームにCodeForGiinがなれたらいいのになぁ・・・ 2023年度のやぎーんの願いです。
この記事を読んだ方々からの連絡や、同じコンセプトでこんな活動があるなどの情報をお寄せください。
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Code For Giinの木村亮太(前枚方市議会議員)です。
今回の市議会議員の選挙には出馬しなかったため、他の候補は応援しておりましたが、これまでの選挙よりも客観的に見ることができました。
ネット選挙がますます広がる
公職選挙法が改正され、期間中もホームページ、ブログ、SNSの更新が可能となりました。2013年に公職選挙法が改正されてから、10年が経ちました。
ネット選挙の手法もますます多様化しているように思われます。
polipoliやissuesと言ったネット上で政治家と有権者が意見交換できるツールも出てきております。Code For Giinの中にはこれらのツールも活用しながら有権者とコミュニケーションを取っていた方もおられました。
このように効果的に活用されている方がいる一方で、「これから●●駅で演説します!」や「●●会館で集会を開きました。お集まりいただきありがとうございます」といった、行動予定やその日の報告だけをSNSに流しているだけの方も見受けられました。そのようなアナウンスを全て否定はしませんが、せっかくなのでそのまちの課題や候補者の政策を発信して、それらを見て有権者が判断する選挙になればと思います。
期間中に出産した候補者が当選!
これまでの選挙というのはどうしても朝から晩までまちに出て市民と直接会って票を稼ぐというのが主流のため、出馬を考えていても、出産を控えた女性はやむなく断念されていた方が多いかと思います。
しかし、今回の統一地方選挙では、選挙期間中に出産をして、街頭活動といった従来の選挙活動はままならなかった方かとは思いますが、結果としてはその選挙区でトップ当選をされていました。様々な要因があったかとは思いますが、前代未聞の出来事です。もちろん、選挙期間中の活動はできなかったとしても、それまでの活動の積み重ねが結果につながっている部分も考えられると思います。
この方の事例はとても珍しい事例かとは思いますが、ネット選挙が広がる中で、子育て中でなかなか時間が取れない方や、身体的にハンディを抱えているなど様々な状況があり従来型の活動をすることができなくても、ネットでの情報発信やネットを通じて有権者とコミュニケーションを重ね、有権者の支持を得られる候補者がより増えてくることも考えられます。ネットでは拾えない声を従来型の選挙活動を展開しそういった方々が当選することを否定しているわけではありません。しかしながら、そのような方が当選することが多様な意見や立場を住民意思を反映する議会につながり、まちづくりにおいてより議論が深まることにつながるのではないかと感じます。

Code for Nerima

Code for Nerimaの代表の青木です。最近は毎月の定例会が活動となっています。開催を「メンバー+メンバーの招待」のみとちょっとセミクローズっぽくしたのですが、この方が参加者同士で気兼ねなく話せて結果的に良かったと思います。内容があまり外に出せないのがあれですが。
最近の話題ですがやっぱりChatGPTやMidjourneryなどの自動生成AIですね(僕が個人的に持ち込んでいるだけですが〜)。実演したりアイデアを募ったりなど楽しみながら紹介をしています。おすすめなのが「〇〇(地域名)のクイズを10問作ってください、答えも一緒に」です。クイズはすごくバリエーション豊かに作ってくれて最高ですが、さらに答えが異世界転生かよってくらい想像力豊かに返してくるので、さらにそこを掘り下げて「〇〇について教えてください」でふくらましていくと地域に住んでるからこそ爆笑できる話がでてきます。ChatGPTはほんとどう使うかですね。こんど個人的に地域の方達と一緒に体験してもらう会を開きます。ニュースでは知っていても実際に使うとなるとハードルが高い(英語ベースだし)のでそこをお手伝いできればなと。
あと、ここのところCode for Japanの「オフィスアワー」に顔を出しています。短い時間ですが陣内さんとくぼっちさんがお相手をしてくれます。数人で集まって気軽に話す時間もいいですよね。おすすめなので皆さんも気軽に顔出してみてください。

Code for NPO

Code for NPOの戸川です。年度末は慌ただしく、あっという間に2か月立っていました。
第2回の「NPOのためのITお悩み相談会」2023/4/18(火)に開催しました。第1回は週末の午前中に開催しましたが、今回は平日夜の開催です。そのせいか前回よりも参加人数は少なかったのですが、その分じっくりと団体のお悩みの内容を聞くことができ、アットホームな雰囲気で意外と盛り上がったように思いました。(そう思ったのは自分だけ?)各団体それぞれのお悩みがあり、一言でITといっても、やはりそれぞれ千差万別だなと改めて感じました。少しでもお手伝いができると嬉しいです。今後も定期的に開催していきます。
次回は、NPO向けではなく「IT・デジタル人材のための社会課題勉強会#1」を5/16(火)20:00~22:00に開催予定です。ITではなく、社会課題の背景を知ったり考えたりする、ワークショップ型の勉強会となっています
第一回となる今回は「子どもの教育格差・体験格差」をテーマに、この課題に取り組むNPOの代表をゲストに迎えて、みなさんと一緒に考える機会にしたいと思っています
お時間の許す方は、ぜひ、ご参加ください!
詳細、お申し込みについては以下のサイトをご参照ください(どちらも内容は同じです)

一般社団法人イトナブ石巻

イトナブのPenです。
4月21日に、東京の城山トラストタワーで行われた、ジオ展2023に「みんなのトイレマッププロジェクト」を出展することができました。
ジオ展とは、地理空間情報に関連した企業や団体が集結し、ブース展示と、ライトニングトークによって発表が行われる地図関係の展示会です。参加団体は、大手企業やベンチャー企業のほか、大学やNPO法人、趣味のサークルなど幅広く出展し、各社が提供する製品・サービスや、研究・取り組みなどが、発表内容として扱われていました。
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当日は、44のブース展示と、30のライトニングトークが発表され、当団体はどちらにも参加することができました。ライトニングトークは持ち時間10分の中でも、100人を超える聴衆を前に、みんなのトイレマッププロジェクトとトイレマップディーについて、お話しをすることができました。ブース展示の方も多くの方に興味をひくことができました。寄せられたご意見をまとめておきます。
・取り組み自体が非常にユニークだ
・写真のデータは、どのように集めたのか?
・障害者の目線が取り入れられているところが素晴らしい
・他の地域に拡大して欲しい モデルになって欲しい
上記のご意見の大半は、大手企業などのソーシャル事業担当者が多かったですが、そうした方々ほど、みんなのトイレマッププロジェクトに対して高く評価していただきました。
ワンオペで、ブース展示とライトニングトークを行い少し大変だった部分も確かにありましたが、ラッキーなことに周りの方にサポートをいただき、無事に果たすことができました。「Penさんだよね、イトナブだよね、トイレマップだよね」これが一部にしっかり定着してることに励みを感じ、引き続きみんなのトイレマッププロジェクトを頑張っていこうと思いました。
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Code for SAKE ブリゲード訪問

Code for AIZUの藤井さん・前田さんに会いに、Code for SAKEメンバーで会津若松へ伺い、その日程に合わせて、会津のくらし研究室の矢野睦さんに調整いただいた日本酒の神様とSakepediaのコラボイベントにも参加しました。
Code for SAKEキャプテン前川からCode for SAKEのこれまでの活動やSapkepediaの使い方について紹介し、実際にデータ入力を参加者のみなさんに協力いただきながら、会津の日本酒について勉強しました。
Code for SAKEの立ち上げメンバーでもある前田さんと現キャプテン前川さんの初対面、Code for AIZUの藤井さんや会津大学の方、會津の日本酒に詳しい皆さんと交流しながらの会は、これまでの日本酒プロジェクトを振り返り、今後のSakepediaのアップデートを考えていくヒントを沢山いただく機会となりました
前川「Code for SAKE 創設メンバーの前田さんから『最近活動あまりできていなかったけど、思い描いていた方向に近づいていて嬉しかった』とコメントいただき、うれしかったです!また、日本酒の神様の酒造りに対する活動が、シビックテックやオープンソースの活動と似た部分が結構あったので、今後の活動に生かしていきたいと思います。」
▷活動ページ:Code for AIZUと酒の神様とSakepedia

Code for Japan

シビックテックライブ

4月14日にシビックテックライブを開催しました!
シビックテックライブは1−2ヶ月に一度開催のトークイベントです。Code for Japanやシビックテックについて毎回テーマを変えて話しています。
ソーシャルハックデーは開発イベントで多くの人にとってハードルを感じると思うので、まずはライトなシビックテックライブに参加してもらいたいと思い、2月から再開しました。
4月のシビックテックライブではカーボンフットプリント可視化アプリ「じぶんごとプラネット」についてお話ししました。後日レポートを掲載するのでお楽しみに!

オフィスアワー

Code for Nerima青木さんからも好評をいただいておりますが、地味に隔週で開催しています!
「Code for Japanって何しているの?」「シビックテックにどうやって参加するの?」といったよくある質問から就職相談など個人的なことまで幅広に話すゆる〜い企画です。
オンラインで30〜60分開催しているので、時間があえばどなたでも参加可能です。
日程はSlackの#generalで告知しますので、ご参加お待ちしています!

出向受け入れ

プレスリリースもしておりますが、Code for Japanとして初の出向受け入れが4月からスタートしました!
小田原市から小島さんが自治体とはまったく違うCode for Japanに入って、チャレンジしてくれています。私は以前、企業→自治体への出向を経験しましたが、どれだけお互いにとってよい機会になるかは受け入れ側と出向者次第です。小田原市にも小島さんにも満足してもらえるように頑張っていきます!
Next
カーボンフットプリント可視化プロジェクト「じぶんごとプラネット」の開発秘話をみんなで深堀り Civictech Live#25を開催

RECOMMEND

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ともにつくる。

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