はじめに
Civic Tech Fun! Fun! Report! 2026年9月号は、Code for Giin&Code for Kusatsu、Code for Japanの3団体のレポートを掲載しています。 Code for Giin&Code for Kusatsuからは、八木さんによる、初めての「バイブコーディング」の体験記です。プログラミングの経験がない状態から、AIに100回近く相談しながら、約1週間で「みらい議会@草津市」を公開するまでの道のりが書かれています。あわせて、Code for Kusatsuを支えてくださった市川博之さんへの、追悼の言葉も寄せられています。 Code for Japanからは、駐日欧州連合代表部での発表の報告です。生成AIを標的にした情報操作「LLMポイズニング」について、EU各国の大使館の皆さんにお話ししました。10月13日の勉強会のご案内もあります。 各地のFunFunレポートを、ゆっくりお読みください。 協力:八木さん(Code for Giin&Code for Kusatsu)
Code for Giin&Code for Kusatsu
こんにちわ。Code for 議員 & Code for Kusatsu の、やぎーん(草津市議・八木よしと)です。今日は、はじめて「バイブコーディング」に挑戦した時の話を書いてみます。
少し前まで、ChatGPT や Claude などの AI は、調べ物や文書作成に使う程度でした。しかし、安野さんの YouTube で「バイブコーディング」というものを知ってから、プログラミングの右も左も分からない私が、無謀にもアプリ作成に挑戦することになりました。
ちょうど、チームみらいが作成した「みらい議会」という議会の見える化アプリがオープンソースとして公開されていたので、それを使って「みらい議会@草津市」を作ってみようと思い立ちました。今思えば、いきなりハードルの高い挑戦だったかもしれません。
ChatGPT の Codexさん に「みらい議会のオープンソースを使って草津市版を作ってほしい」とお願いしたところ、簡単にできるだろうと甘く考えていた私に、Codex さんから大量の指示が降ってきました。
GitHub がなんとかかんとか? Vercel がなんとかかんとか? Supabase がなんとかかんとか?言われても画面上で何をどう操作すればいいのか分からず、スクリーンショットを撮って AI に見せては指示を仰ぐ、という作業を100回近く繰り返すことになりました。そして、約1週間の悪戦苦闘の末、「みらい議会@草津市版」をなんとか公開することができました。
Code for Kusatsuメンバーのシビックテック活動に多大なご協力とご指導をいただいた 市川博之さんが、あまりにも突然に旅立たれました。
講義中に倒れられ、そのまま帰らぬ人となったと伺い、言葉を失いました。
奥様の のぞみさんが受けられた衝撃と悲しみは、私たちには計り知ることができません。ただただ、少しずつでも心が癒され、元気を取り戻されることを心よりお祈りしています。
市川さんから教えていただいたこと、示してくださった姿勢、シビックテックへの情熱は、決して忘れません。
これからも仲間たちと共に活動を続けていきますので、どうか見守っていてください。
合掌
Code for Japan
駐日欧州連合代表部で「LLMポイズニング」について発表しました
9月16日、CfJは駐日欧州連合代表部に招かれ、EU各国の大使館から集まった20人以上の皆さんに発表しました。発表は明主が行い、上東と陣内が同席しました。
テーマは「LLMポイズニング」、つまり生成AIを標的にした情報操作です。特定の主張が広まるように大量の情報を発信し、生成AIの答えにまで影響を及ぼそうとする動きを指します。まだ定義の定まっていない言葉ですが、欧米では、ロシア系のサイトがAIの回答に入り込んでいるのではないかという指摘や、それに慎重な研究があり、議論が続いています。
発表では、こうした議論を整理したうえで、ロシアや中国に関連する主張について、複数の生成AIに日本語を含む3つの言語で質問した調査を紹介しました。AIがどんなサイトを参照して、どう答えるかを比べ、日本語圏の情報環境にどんな弱点があるかを考える内容です。
調査の詳しい内容は、まとまり次第あらためてお知らせします。
CfJでは、SEARCHLIGHT株式会社と共催で、偽・誤情報を継続して観測する勉強会を開いています。第3回は10月13日(火)19:00〜20:30、法政大学の藤代裕之教授をゲストに、沖縄県知事選挙と熊本地震をテーマに開催します。参加は無料です。
