編み物 × シビックテックで生まれる場:CODE for GIFU 手芸部 部長 堀川さん

2020.08.20 | 活動レポート

「編み物」「手芸」というテクノロジーの対極にあるようなアナログなツール。CODE for GIFU 手芸部 部長の堀川さんはどのように編み物とシビックテックをつなげたのでしょうか。その活動のきっかけや手芸部のこれからについてお話を伺いました。
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堀川さんと編み物との出会い

今日はよろしくお願いします。早速ですが、堀川さんの自己紹介をお願いします。
CODE for GIFU 手芸部 部長の堀川です。普段の仕事は事務をしています。岐阜は住んで10年くらい。岐阜は繊維産業が盛んだったので、生地問屋やアパレル系の問屋さんもあり、そこが結構いいなと思っています。編み物は、以前、会社の寮に住んでいたときに、お休みの日に始めた趣味の一つです。時間がたくさんあったので、銀細工など他にもいろいろなことをやってみたのですが、今でも続いているのが編み物です。
編み物歴、長いのですね。編み物はどのようなところが好きですか?
自分の手でモノが出来上がっていくところです。手芸って一本の糸からモノが出来上がっていくんです。編み物に至っては3Dになるんです。「モノを作っている感」がものすごいあって、それが醍醐味。好きなところです。作らないとできないし、何かで躓いたり、やりたくないって途中でほっぽらかして違うのを編んでいることもありますが、「そういえばこれもちゃんと仕上げてあげなきゃな」って思って仕上げたりします。「編み散らかし」と言うのでしょうか。それが一番の醍醐味かもしれないですね。結局、私はモノづくりが好きなんだと思います。

手芸部の活動から生まれるコミュニティ

CODE for GIFU手芸部はどのような活動をしているのですか?
月1回のペースで「編み会」をやっています。新型コロナの影響でオンラインに開催になりましたが、オンラインって最高ですね。家でやると手元に作品があるので見せやすいんです。見せ合いっこは楽しいです。あと、夏の「ダサい T シャツ選手権編み会」、冬の「ダサいニット選手権編み会」は夏と冬の風物詩になっていて、ダサTやダサニットを着てワイワイ編み物をするんです。他にも子ども向けの編み機のおもちゃを研究してみたり。面白そうと思ったことはイベント化してみんなでやってみます。
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ハンドメイド系のイベントの出展もするのですか?
マルシェもいろいろありますが、クラフトマルシェよりもメイカーズムーブメント系でテック寄りのイベントに出展することの方が多いです。マルシェではワークショップをやる方はあまり多くなくて、それをテック系のイベントでやるのはもっと少ない。あまり人がやらないようなことなので、面白いんじゃないかなと思って、テック系のイベントで手芸のワークショップをやっています。テック系のイベントで編み物ワークショップをやっているなんて、一度見たら忘れられないみたいです(笑)
ワークショップにはどんな人が参加されますか?
元気いっぱいの子供たちが多いです。「やらしてください。やったことないけど!」と言いながら元気に寄ってきてくれます。そして私達は「すごいじゃん」と言いながら根気よく強く教える。それを大人達は「(自分は)編み物できないし」って遠巻きに見ているんです(笑)去年はハンズメイド系のマルシェで、手芸部では初めての試みとして販売もやってみました。もちろんワークショップもやりました。そのワークショップでもやっぱり子どもたちが入ってきて、想像以上に賑わい、とても楽しかったです。
手芸部が出来たきっかけを教えて下さい。
新年会で現代表の石井さん、前代表の國枝さん、後にジョインすることになった中村さん、私の4人で一緒に鍋を食べる機会があったんです。そこで私のようなテックではない人はどうやってテックに関わっていけばいいのだろうかという話になりました。その時に「編み物が得意だから編み物で何かすればいいんじゃない」と言われて。それがきっかけです。「部活動を作っちゃえ」となり、手芸部ができました。今では県外を含めると30人弱くらい部員がいます。CODE for GIFUには天文部もあるんですよ。
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編み物とシビックテックの意外な関係

編み物とシビックテックは異色な組み合わせですよね
編み物とエンジニアというのは対極にあるように感じますが、結構、親和性があると思うんです。編み物は「禅ニット」とも言われて、編んでいると心が落ち着くんです。IoTやハードウェアが好きな人が言うところのハンダ付けですね。ハンダ付けをしていると心が落ち着くと彼らは言います。編み物はどこでもできるので、仕事でイラッとしたときや、たとえば長く待たなくてはいけない病院の待合室で、編み物をしていたら編みながら待っていられます。無心になれる。禅の域ですね。私は編み物自体が好きなので、ハッカソンなどのイベントのお手伝い中も編み物しているときあります(笑)
もともと、「テックの人」ということにこだわらず居場所を作りたいと思っていました。手芸部は手芸の入り口でもあるし、シビックテックの入り口でもあるんです。手芸部から入ってきて、CODE for GIFUに関わりたいと思ったとき、関わってもらえるといいなと思っています。企画もやりたいものをやりたいと思った人が立てればいいんです。「やりますかー?いつやりますかー?」って声をかけてみて、集まった人で決めて、イベントページを公開すると、参加したい人が参加してくれる。
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テック系の企画にも参加しているのですか?
ハッカソンの手伝いとか、テック系のプロジェクトは関わりやすいときに関わります。例えばアイデア出しやものづくりの装飾とか。無理にテックによらなくても、自分の得意分野を活かせるところで関われればいいかなと思っています。地域にはノンテックの人もたくさんいて、関われるところで参加していければいいと思います。
「テック」以外の役割はたくさんありますよね。
そうなんです。それに、課題をもっているのは、ノンテックの人が圧倒的に多いのです。なぜかというと、テックの人はもう解決しているんです。テクノロジーで解決できることは、自分で解決しているので、解決できていない課題を探しているんです。なまはげ化したエンジニアが「問題さいねーがー」って探しているイメージ(笑)課題解決にフォーカスするなら、テックの人がノンテックの人にどれだけ関われるか。あと、ノンテックの人は「なにこれ、面白そう」って思えるかどうか。テックは無理だけど、こういうことできるよとか、いろいろなスキルや知見がデータベースになってオープンデータになったらすごいことになると思います。

これからのこと

CODE for GIFUの取り組みを教えて下さい。
毎年1月の総会でその年の活動について話ます。今年は「地域猫」です。地域猫情報を貯めるアプリで猫スポットがわかるアプリに関わったり、フィールドワークで地域猫に詳しい人達とつながって、お話を聞いたりしました。なかなかハードなお猫様事情です。地域ネコに詳しい人達が言うには、猫が好きな人ばかりじゃないので、その人たちに猫の居場所を教えるのは結構危険だっていう話。なるほど、それはそうだなあと思いました。CODE for GIFUは他にも楽しいこといっぱいしていますよ。Facebookページ(https://www.facebook.com/code4gifu/)にイベントページが作られるのでぜひ!
堀川さんは今後、どのような活動をしたいと思いますか?
相変わらずゆるゆると編み物するというのは、私の中では決まっています。ミートアップやオンラインとかでゆるゆると。手芸部は知らない間にイベントを作ってくれていたりと、みんなとても活動的です。幽霊部員も多いけど(笑)オンラインでもやっているので、来れるときに来てくださいねって感じです。なぜイベントに開催したり参加したりするかというと、私は披露する場や成果発表って必要だと思うんです。去年はマルシェで物販にチャレンジしたし、今年は編み物を飛び越えて刺繍もやってみようと思っています。あと、私の野望ですが「ヘビメタニット選手権」というのがあって、フィンランドで世界選手権が行われます。その予選を通過してフィンランドに行きたいです。
CODE for GIFU発の手芸部のこれからが楽しみですね!
イベントはあまり人が集まらないんですけどね。無理せずみんなでワイワイとできるといいかな。編みたい人、編み物好きや手芸好きと繋がりたい人は、やっぱり一定数いるます。それにオンライン化で敷居も下がったと思います。この前の編み会も初めて参加される方が2名いて、すごいと思いました。岐阜の人ってシャイな人が多いんです。手芸部は手芸の入り口あり、シビックテックの入り口でもあるので、シャイな岐阜県民をどこまで引き出せるか。でも、無理せず、楽しみながらで、1人か2人ご新規さんが来てくれたらいいなって思いながらやっていきます。アンテナ立っている人には引っかかるし、来ても来なくても我々は編んでいるので。
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CODE for GIFU
CODE for GIFUでは「テクノロジーを使って身の回りの困りごとを自分達の手で解決する」ことを目指します。「テクノロジーなんてよくわからない」「自分でも出来るかな?」という方にも参加して欲しい。何故なら自分だけで出来ない事を、出来るようにする必要なんてありません。あなたが出来る事を少しずつ分け合う事で、みんなの出来る事を増やすのがシビックテック活動の本質です。だから、私たちはあなたの力が必要なんです。
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