2025年のサミットを無事終えることができました!2014年より毎年開催している「Code for Japan Summit」ですが、今年は東京・渋谷の国連大学を会場に、のべ335名が参加し、懇親会まで150名超の参加と最後まで大盛況の1日となりました。「デジタル公共財」や「デジタル民主主義」、「web3」などの様々なトピックで、全19のプログラムが行われました。
第1弾として、ウ・タントで行われたプログラムのアーカイブ動画を公開いたしました。本記事では、写真と動画と共にサミット当日のプログラムの振り返ります。
テーマは「Social R&D」
今年のサミットのテーマは「Social R&D」でした。Code for Japanの新ミッションでもあるSocial R&Dについての関さんによる紹介からオープニングが始まりました。R&DはResearch(研究)とDevelopment(開発)のことで、それをCfJで平たく「考える」と「つくる」と言い、ビジョンの「ともに考え、ともにつくる社会」の意味を込めています。今回初のお披露目でした!
今回はCode for Japanのメンバーがセッションオーナーとなり、メンバー自ら各領域で活躍するスピーカーを招いた企画を用意しました。デジタル民主主義、偽情報対策、web3...など盛りだくさんのトピックで、みなさんと議論できる場を目指しました。今までのサミットとはまた違ったものを持ち帰ってもらえていたら幸いです!
注目セッションを振り返る
基調講演:Shifting the odds: Building a Digital infrastructure, we can control
UNICEFのCheryl Ngさんがデジタル公共財(DPGs)についての基調講演から始まりました。プラットフォーム依存の課題を背景に、DPGsが社会インフラとして持つ意味とその可能性について話されました。
デジタル民主主義ブームを振り返る
デジタル民主主義2030の活動や、ブロードリスニング、Decidimをはじめとする熟議のためのプラットフォームについての取り組みについて議論され、デジタル民主主義についてのセッションは特に注目を集めました。
研究部門からみるシビックテックの現在地
TIS様のスポンサーセッションでは、東京大学のシビックテック・デザイン学 創成寄付研究部門(CTDI)での取り組みについて紹介されました。海外に比べて日本の事例が十分に可視化されていない現状を踏まえ、シビックテックの実践知を学術的に整理・体系化し、次世代の担い手に伝える必要性について共有されました。
web3時代の暮らしをプロトタイプする
政府や行政だけでは維持が難しくなった公共財を支えるための、3人の実践者により、web3を活かした暮らしと共助の新たなあり方について議論されました。デジタル住民票や森林再生の資金循環などの実例を通じて、関係人口を巻き込みながら地域の共助を“実装”していくWeb3の可能性が示されました。
感じる×測るで里山を編む:人と自然、そしてデータ
土中環境の可視化に取り組むCode for Groundの太田直樹さんをモデレーターに、雲南市・阿用をフィールドにしたプロジェクト事例が紹介されました。森林浴や里山再生、土中環境の観察・測定を手がかりに、人と自然の距離をどう縮め、地域の変化をどう共有していくかが語られました。
研究と社会実装 ―DEEP DIVEとBirdXplorerが描くSocial R&D
地政学リスクが高まる中、DEEP DIVEのOSINT分析とCode for JapanのBirdXplorerによる市民参加型可視化の取り組みが紹介され、研究と社会実装をつなぐSocial R&Dの可能性について議論されました。その中で、商用衛星画像を含む公開情報(CAI)を市民が読み解く意義と限界、そしてドメイン知識とコミュニティの力で検証可能性を高めるアプローチが共有されました。
LT(ライトニングトーク)
シビックテックコミュニティに関わって人生が広がった話から、猫のAIエージェントの話まで多様なトピックで6名がLTを行いました。5分と限られた時間で工夫が凝らされた発表で会場は盛り上がり、参加者からの評価の高かったプログラムの一つとなりました。
ここでは書ききれないワークショップやその他のセッションも!
3トラックでワークショップやセッションを含む、19プログラムが実施されました。
今年もグラフィックレコーディングが大活躍しました。セッションごとに要点がグラフィックでまとめられました。サミットでは2014年の初回の開催から続いています。
懇親会には150名を超える参加があり、盛り上がりました。新しい繋がりやプロジェクトのきっかけが生まれる場所になりました。
筆者振り返り
明主那生(Code for Japan Summit 2025 プログラムマネージャー)
皆さまと共に「Social R&D」というテーマで、共に考え、話し合う場を作ることができ、大変嬉しく思っております。今年初めてサミットの運営として関わり、プログラムマネージャーを務めました。
横浜で行われた2017年のサミットにキーノートの通訳としてボランティア参加した際には、まさか自分が全体統括を担うとは思っても見ませんでした。運営には当日ボランティアを始め、多くの方に関わっていただき、皆さんの支援無くしては実現できませんでした。改めてこのサミットで生まれるエネルギーに魅了されました。今回のサミットが、皆さまにとって新たな気づきやつながりを生む機会となり、実践へ繋がるヒントになっていれば幸いです。


