防災をテーマに2回目となる「NHKハッカソン」を実施しました。

2022.10.24 | 活動レポート

 
一般社団法人コード・フォー・ジャパン(Code for Japan、代表:関治之)は、2022年10月22日㈯、23日㈰に、NHK主催、Code for Japan協力で「NHKハッカソン 防災編」を開催しました。全国各地から防災・減災の専門家、メディア関係者、エンジニア、デザイナーなど70名がGather Town(RPG風バーチャル空間)上に集まり、土日の2日間で企画立案から設計、プロトタイプ開発までを行い、9チームがそれぞれが取り上げた課題に対する解決策をつくっていきました。
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ゲストスピーカー

オープンデータを使ってまちを可視化したり、防災/住まいなどの情報をつぶやいたりとTwitterで人気のにゃんこそばさん(@ShinagawaJP)、防災心理学、防災教育学、社会調査法を専門とし、災害時の人間心理・行動、復旧・復興過程、歴史災害教訓、効果的な被災者支援、防災教育・地域防災力向上手法などを研究している兵庫県立大学の木村玲欧先生、そしてNHKで防災担当デスクを担当されている金森大輔さんの3名をゲストにお迎えし、防災・減災にまつわる現状や、報道視点でのご意見、データを扱う立場からの共有などをいただきました。
 
今回も昨年度同様、NHKでデジタル推進に取り組んでいる皆さんにデータやAPIを用意していただき、ハザードマップや河川カメラ、アナウンサーさんの音源やニュースなどのデータを活用できるアイデアが生まれていきました。参加者の皆さんにアイデアピッチをしていただき、共感・賛同が集まった13のアイデアがグループとしてスタートし、途中近接領域を扱うプロジェクトや扱うデータが近しい4つが他のグループと合流し、9つのグループがプロトタイピングに取り組みました。
 
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緊急時に迅速かつ丁寧に、正しい情報を伝えていくに大きな役割をになっている「公共メディア」が、これまでにストックしてきた情報やデータ、そして平常時・緊急時に発信している情報をオープンデータや外部の情報とくみあせて、デジタルの良いところを生かしながら、より多くの人防災・減災の役に立つ情報を届けていくためにどんなことができるのかを、各グループに分かれて議論し、データや資料をどう組み合わせていけばいいか、NHKのエンジニアの皆さんに用意していただいたAPIを活用したり、オープンデータなどを使ったりしながらプロトタイプ開発を進めていきました。

プロトタイプ発表

最終報告では、猫などペットを飼っている人たちが普段から災害時に備えるためのチェックリストや、実際に避難が必要になった際にペットを預けたり、ペットと一緒に避難したりすることができるような場所の情報を提供する「ねこにげ」、被災経験が少ない子どもたちにもいざという時のためにどんな場所が危険なのか、避けなければならないのかをスタンプラリー形式で学んでもらう「わたしのまちの防災ウォーク」、デモンストレーションなどを交えた発表が行われニュース記事に対して子どもたちの学びにつながるような学習コンテンツ動画(NHK for Schoolのクリップ動画)やリンクをレコメンドしていく機能、壁新聞形式に音声読み出し機能をつけて、子どもたちが双方向型で学べるような環境をつくる提案、朝会や朝礼での時事ネタを考えるために教員が使える「即決!小ネタガチャ」、ゲームや動画プラットフォームの形式を使って学びやすくするためのコンテンツなど、さまざまなアイデアがプロトタイプとして共有されました。
 
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今回は防災・減災をテーマに、NHKのエンジニアをはじめ、他メディアで働いている方や地図情報や防災に関心をお持ちの方など色々な背景を持つ人がそれぞれの考えやアイデアを持ち寄ったことで、多様なアイデアが生まれ、それぞれが実装されていきました。今後もいくつかのチームはCode for Japanが毎月開催しているソーシャルハックデーやSlcakのワークプレイス内プロジェクトチャネルで継続開発を進めていくとのことですので、是非覗いてみてください。
 
▷シビックテックプロジェクト:https://www.code4japan.org/activity/civictech
▷NHKハッカソン2021年度レポート: https://www.code4japan.org/news/nhkhackathon2021
 

イベント概要

  • イベント名: NHKハッカソン - 防災編
  • 日時: 2022年10月22日(土)、23日(日) いずれも午前11時~午後5時(予定)
    • 10月22日(土)午前11時~午後5時(予定) :企画立案 ⇒ 開発
    • 10月23日(日)午前11時~午後5時(予定) :開発 ⇒ プロトタイプ共有
  • 会場: オンライン実施
  • 申込締切: 10月6日(木)
  • 主催: NHK
  • 協力: 一般社団法人コード・フォー・ジャパン(Code for Japan)
  • 内容: ハッカソンとは、サービス開発やデザインのスキルを持つ人たちがチームを作り、限られた時間内でプロダクトやサービスのアイデアをチーム同士で競う、共有するイベントです。今回はNHKが提供する防災・減災に関するニュース記事や画像、地形データなどを活用し、防災意識の高まる新しいアイデアや、減災に関わる具体的なインターネットサービスの可能性を探ります。本イベントで生まれた発想やつながりが、未来の社会において人々の生活と命を守るプロダクトや活動につながっていくことを目指します。

提供予定の仕組み・データ(予定)

★事前に、利用範囲などを定めた「参加同意書」のご確認をお願いいたします。

イベント詳細

  • 参加費無料
  • 募集人数60名程度
  • 年齢・性別・国籍などは不問(未成年者の場合は、親権者の同意が必要です)。
  • オンライン方式のため、全国からご参加いただけます。ただしオンラインでの接続環境は参加者ご自身で整えていただくことが必要です。
  • 応募者多数の場合、主催者側で選考させていただきます。参加いただけない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
  • 基本的に、10月22日、23日両日ご参加できることを参加の条件とします。事情によって単日のみの参加希望の方はご相談ください。
  • 権利の帰属や遵守事項などを定めたハッカソンの「参加同意書」への同意が参加の条件になります。
  • お申し込みはお一人様1件に限らせて頂きます。グループでの申し込みはできません。また応募者ご本人以外の名前、メールアドレスなどでのお申し込みはお断りいたします。
  • 参加の可否は10月12日(水) までに、メールでお知らせいたします。
 
こんな方の参加をお待ちしています。
  • 防災・減災に関心がある方
  • プログラミングやデザイン、データ分析などのスキルがありプロトタイピングに参加できる方
  • その他、自分のスキルを社会のために使いたいと思う方
  • 他の人と協力してアイデアを形にしたい方
  • 自分に特別なスキルはないと思っているが、何かで手を動かして社会に貢献する思いのある方
  • シビックテックに興味はあるけど、どこから始めればいいかわからない方
※ハッカソンは、参加者がプログラミングやデザインを行っていくイベントのため、議論だけをご希望の方や、観覧・見学のみの参加ご希望の方のお申込みはご遠慮ください。
なお参加について検討される方はご遠慮なくお問い合わせください。
 
■ お問い合わせ先:「NHKハッカソン」事務局
メール:m06501-hackathon@li.nhk.or.jp

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