九州全県から全員集合!ブリゲードミートアップ2019 in 九州

2019.05.11 | 活動レポート

2月9日に「Code for X ブリゲードミートアップ2019 in 九州」が佐賀大学を会場に開催されました。活動内容やノウハウを共有する緩やかな横連携として2018年に立ち上がったCode for Kyushuとしても最初のイベントです。
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主催はCode for Kyushu、Code for Kitakyushu、Code for Fukuoka、Code for Kurume、Code for Nagasaki、Code for Oita、Code for Miyazaki、Code for Saga。テーマは「Code for Xと地域の未来」。九州全県から集まった参加者全員が参加するセッションでは、本音が飛び出すなど、大盛況となったイベントレポートです。

ブリゲードミートアップ 開始!

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開始前から「お久しぶりです!」と声が聞こえ、和やかな雰囲気の会場。まず、初対面の人とペアになり自己紹介を行うアイスブレイクを行い、会場のテンションがあがったところでオープニングが始まりました。
全体進行のCode for Saga 牛島清豪さんの開始のあいさつの後は、茨城からオンライン登場した筑波大学の川島宏一さんとCode for Japan代表 関からのオープニングメッセージ。川島さんからは「持続可能になるための要素として『メンバーの多様性』と『活動が楽しめる続けられる規模』がある。九州は県民性が際立ち、連携の強さが特徴。九州ならではのできることがあるのではないかと、これからの活動に期待しています」とメッセージをいただき、九州のシビックテックの未来に会場の参加者も期待で胸が膨らみます。

データアカデミー 福岡の事例を紹介

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今年度の成果報告会が前日行われたデータアカデミーの成果報告会の様子をCode for Japan 佐藤 拓也より九州の皆さんに共有しました。ブリゲードミートアップでは、前日の報告会でも発表のあった福岡の事例紹介をしました。
福岡市IT戦略室の植村昌代さんと、Code for Fukuokaの徳永美紗さんがパネラーで登場です。4つの市から参加者が集まった福岡県のデータアカデミーの課題は「大規模災害時における帰宅困難者等への支援のあり方」。
植村さんからは「参加者は部局間でも連携が必要だと感じたようでやってよかったです。地域感でオープンデータを共有して、みんなで一緒になにかやるという空気を作っていきたい。」、徳永さんからは「初回は戸惑いを感じているようでしたが、回が進むごとに立ち上がってディスカッションして、とても盛り上がりました。」とデータアカデミーの様子をお話いただきました。
福岡県のデータアカデミーではCode for Fukuokaがサポートとして参加しています。費用対効果優先で施策に目が行きがちな職員に対し、地域住民の目線や意見を取り入れる効果があったという、お二人の共通の意見です。職員・地域のプレイヤーが一緒になって盛り上げ、一緒に地域を良くして行くことは、Code for Xの活動にも重なり、士気が高まります。

個性豊かなブリゲード活動報告

続いて、九州内のCode for Xの皆さんからの活動報告です。
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1番手はCode for Fukuokaの徳永美紗さん。Code for Fukuokaは2013年に4名でスタートし、その後、ブリゲードの活動は休眠。Code for Fukuokaのハッカソンイベントに参加していた徳永さんが、2018年3月に代表となり再スタートしました。2児のお母さんでもある徳永氏はCode for Fukuokaで「遊具で検索できる公園アプリ」の開発を目指しています。この日は旦那様とお子様も一緒に参加し、会場の外で元気に遊んでいました。<URLはこちら>https://www.facebook.com/groups/308304392659624/
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続いてはCode for Kitakyushuの広瀬正信さん。代表の広瀬氏は北九州市役所の職員で、細く長く色々なテーマをやりながら活動しているブリゲードです。Code for Kitakyushuは2013年8月にオープンデータ検討会でCode for Japan代表の関を講師に呼んだところから始まります。2014年2月には「インターナショナルオープンデータデイ in 北九州」を自らイベント開催し、2014年10月23日にCode for Kitakyushuを設立してしまう、スピード感溢れる設立ストーリー。「5374 北九州版」の開発など、行動力あるスーパー公務員が代表のCode for Kitakyushuでした。<URLはこちら>http://www.code4kitakyushu.org/
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続いてはCode for Oitaの佐藤哲也さん2014年に発足し、その後も活動を続けていましたが、2018年3月のオープンデータデイの講演会で改めて再起を宣言。3月23日には九州各地のCode for Xの代表たちが参加のもと、「Code for Oita再始動」と題してパネルディスカッションを行いました。大分市役所へオープンデータ化の依頼を始め、オープンデータ要望活動など、行政との関係構築にも積極的。特徴的なのは、毎週火曜日に開催されるWeekly Civic Hack Night。お酒を飲みながら語り合いから活動のアイデアが生まれてくるそうです。<URLはこちら>https://www.facebook.com/groups/codeforoita/
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続いてはCode for Miyazakiの山口和子さん。2010年設立と立ち上がりの時期は早かったが、その後、休眠。2018年11月に活動再開され、生まれ変わったばかりのCode for Miyazaki。再始動後、メンバー13名が集まり優先度の高い宮崎の課題は「津波対策」と満場一致で決まりました。地震が来たときに「逃げろ!!」と言うアプリと、なんと、地震計を制作したそうです。「気象庁の情報は遅いので、自分たちで地震計を作った。」という、自ら行動し解決していくCode for Miyazakiでした。<URLはこちら>https://www.facebook.com/code4miyazaki/
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続いては鹿児島県から肝付町の中窪悟さん。肝付町はブリゲードではなく、「自らの課題解決にテクノロジーを活用するマインドセット(を伴う活動)」を持つ町役場の職員さんです。中窪氏は活動ポリシーとして「他の地域の活動を気にしない」「×Techを目的にしない」「コミュニティや場作りをしない」の3点をあげました。それぞれの地域のコミュニティがあるので、地域の人に寄り添う活動をしているという、中窪氏のポリシーは会場の参加者の共感を呼びました。
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続いて、熊本からはアーバンデータチャレンジ(UDC)熊本ブロックの佐藤忠文さん。熊本もブリゲードがないので、UDC熊本ブロックの活動紹介となりました。UDC熊本ブロックは学校と地域の連携で出会ったメンバーで活動がスタートした、学生さんが多いところが特徴です。2017年、学生、自治体職員、料理研究家、一般参加者が参加したジビエ研究会では6チーム対抗でさまざまなアイデアレシピが生まれ、ついにはジビエサミットも開催。学生が入れ替わりながらも、「楽しいことをやっていこう!」を続けるUDC熊本ブロックでした。
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続いて、Code for Kurumeの安河内公洋さん。「市民×ICT=新しい久留米」を掲げるCode for Kurumeは、2015年にオープンデータ活用推進研究会のメンバーとして活動したことが始まりです。最初の活動は、久留米高専と久留米工業大学で5374アプリをアップデートし、地域の使い勝手に合わせたアプリにバージョンアップさせました。若手の学生とともに「ゆるく長く続けていきたい」と、産学官の連携で様々な活動を行っています。<URLはこちら>http://code4kurume.org/
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続いて、Code for Nagasakiの横山正人さん。市民参加の場づくりとして活動してきた横山さんが、近隣地域のCode for Xに感化された結果、2017年7月に設立されました。キックオフイベントには67名が参加しました。1年半たち現在は若手中心に20名程度で月一回の活動をしています。2019年は「地域にとって本当に必要なデータは何?」という問いを持って、生の声を吸い上げるワークショップを開催したいとお話されました。<URLはこちら>http://code4nagasaki.org/
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ラストバッターはCode for Sagaの藤瀬裕一さんです。2013年発足して以来、とにかく楽しく、各自できることを行い、みんなの力でちょっと良くする、をモットーに活動しています。夜の勉強会でも意見交換、フィールドワークも盛んに行われ、データがなければ自ら作成する心持ち。2017年にはNPO法人NetComさがを設立し、Code for SagaもNPOのプロジェクトとしてリスタートしています。賑やか師・藤瀬氏らしく、時間オーバーしながら熱いプレゼンに会場は笑いに包まれました。<URLはこちら>https://code4saga.org/
以上で、9名によるブリゲード活動報告が終了!ブリゲードへのアクセスや今後の活動については、各ブリゲードの報告の最後のURLからご確認ください。同じ地域は一つもなく、それぞれが地域に根付いて活動している一方で、スライドに使われている写真には、他の地域のCode for Xのメンバーが写っているなど、日頃のイベントでも地域を超えて交流がある九州の活動報告でした。

全員参加。地域と未来を語った井戸端会議

休憩を挟んで、サンフランシスコにいるCode for Gifuの石井さんがCode for SagaのTシャツを着てオンラインで登場。仕事の都合で参加できなかった石井さんの熱いSaga愛が伝わるメッセージに会場が温まり、井戸端会議フィッシュボールへと続きました。
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「Code for Xの未来・2025年を”ソウゾウ”しよう」のテーマで始まったフィッシュボウル(金魚鉢)は、部屋の中心に円を描くようにイスを配置し、その円で行なわれている対話を外側から眺める対話方法です。発言できるのは内側の円の人。発言した人は外側の円にいる人と入れ替わることができます。この日は3つのお題、「Code for Xと地域活性」「Code for Xと行政」「Code for Xと未来」を順番にディスカッション。
最初は譲り合っていた参加者たちも、後半では積極的に内側に座る人も出てきて、熱いディスカッションが繰り広げられます。「自分ごととして参加する人を増やし、もっと活動していきたい」という参加者の気持ちが一致したところで、全員参加の井戸端会議は終了。それぞれの地域やブリゲードが抱えている悩みを分かち合い、九州全県で目指す未来を共有する対話となりました。「もっと話したい!」という声も聞こえた全員参加の井戸端会議の名残惜しさは交流会に持ち越し、クロージングへ。

終わりに

参加者には「ネクストアクション」を書くためのA4用紙が配られました。「かさなり」「楽」「共感」「少し先の日常」「100歳でプログラミング」「つながり」「幸せの4因子」などなど。九州のちょっと先の未来が想像できる素敵なネクストアクションが宣言されました。
Code for Japan代表 関のネクストアクションは『地域に出よう!』
「困りごとをどう楽しく解決するのか。いろいろな知恵を共有できる場になると、明るい未来になると思った。」と語りました。最後に「ネクストアクション」の紙を持って集合写真。イベントは盛況のまま終了しました。
ブリゲードミートアップの参加者からは「みんなが頑張っていると知って励みになった」「いろいろな活動を聞いてとても刺激になった。自分たちもどんどん活動していきたい」「各地域での経験やノウハウを共有できる。そのような連携は大事だと思った」という感想をいただきました。
Code for Sagaの牛島氏は「行政の人もたくさん来てくれてよかった。参加者の皆さんも準備期間のときから協力的だったし、フィッシュボールでは多くの人が発言してくれた。参加した皆さんも満足してくれていると嬉しい」とコメント。
参加者・主催者ともに充実したブリゲードミートアップとなりました。
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九州連携の秘訣

ブリゲードミートアップの後、九州連携について九州のシビックテックのキーマン 牛島氏に伺いました。「連携していくことを強く意識しているわけではありません。以前からやっている地域情報化活動のご縁がつながってると思います。また、九州内で講演や自治体支援の仕事が多いので、各地域に足を運ぶ機会が多いのも影響しているかもしれません。ブリゲードミートアップ以来、九州連携がますます強くなってきている気がします。」と、語りました。
牛島さんは「想いや活動内容をウェブサイトやSNS上で発信すること」を意識しているとおっしゃっていました。情報発信することで、同じ想いを持つ人は安心し、牛島さんの周りに集う。そうやって、連携が強くなっていくのではないでしょうか。
昨年は再稼働したブリゲードが相次ぎました。きっかけはアーバンデータチャレンジ。そして、九州各地で「Code for やろうぜ!」って言って回っている牛島さんの存在。各県がとても個性的。しかし、根っこでは同じ想いでつながっている九州。これからもそれぞれのブリゲードの活動と連携に目が離せなくなりそうです。

お知らせ

Code for Japanでは年に数回、日本各地域でブリゲードミートアップを開催しています。次回の開催も只今、計画中です!
国内最大級のシビックテックイベント「Code for Japan Summit 2019」は千葉で開催することが決定しました。開催日時は、9月28日と9月29日です!まずは日程を抑えてください♪海外ゲストや各種プログラム等を調整し、順次発表していきます!
ブリゲードミートアップやCode for Japan Summit 2019、Code for Japanの活動については、Code for JapanのFacebookページとFacebookグループでご連絡していきます。「いいね!」をお願いします。また、ぜひ、Code for JapanのSlackにもご参加ください!

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