Civic Tech Fun! Fun! Report! 2022年 3月

2022.04.06 | 活動レポート

はじめに

Civic Tech Fun! Fun! Report! 2022年3月号は、Code for Amagasaki、Code for GIFU、Code for Giin、Code for Nagoya、Code for Japanの5団体のレポートを掲載しています。
年度末で忙しい3月ですが、Open Data Dayをはじめ各地のイベントが盛り上がる1ヶ月でもあります。特にCode for GIFUは2つのイベントを開催するという離れ業!すごい…!
今回も各地のFunFunレポートをお楽しみください♪
協力:たださん(Code for Amagasaki)、石井さん(Code for GIFU)、八木さん(Code for Giin)、白松さん(Code for Nagoya)

Code for Amagasaki

3月20日(日)に尼大新歓!という催しに参加しました。尼崎ではみんなの尼崎大学というなんちゃって大学の活動がありまして、市内のショッピングモールで市民の皆さんに色んな団体の活動を知ってもらう催しでした。C4AMAではブースを出展して
  • インターナショナルオープンデータデイの一環としてOpenStreetMapの地図作成体験
  • ゲームプログラミングやロボットプログラミング体験
  • C4AMAが開発運用したサービスの紹介とステッカーの配布
等々を行いました。三連休の真ん中だった事もあり、沢山の方がお越しになりました。他の参加団体の方々ともお知り合いになれたので、一緒に何か新しい活動を始められそうです。

Code for GIFU

3月になるとワクワクしてきます。なぜなら1年で一番楽しみなイベントがあるからです。
それがOpen Data Dayです。Open Data Dayとは、世界中で同時にオープンデータに関するイベントを開催してお祝いする日です。2013年から毎年開催されており、今回で10回目となります。
そんなお祭りの日に岐阜では2つのイベントを開催しました。
  • 世界で一番はやいオープンデータデイ
  • 身近なデータをオープンデータにしてみよう
では、早速開催したイベント内容を紹介します。

世界で一番はやいオープンデータデイ

これは、前日(3/4)の夕方に思いついた企画で、日本は極東に位置するため世界中で一番はやくオープンデータデイのイベントが開催できます。(ニュージーランド等をのぞく)そのため、深夜の23:55からカウントダウンをかねてイベントをやっちゃおうという企画です。
コロナ禍でオンライン開催のイベントだからこそできる内容ですよね。実際に思いついてからイベントを立ち上げ、SNSで参加を呼びかけたら15名ほどの人が集まってくれました。感謝感謝。実施した内容は各地で開催されるオープンデータデイの企画内容の共有で、どんなことを実施するのかワイワイ、がやがやと紹介しあいました。

身近なデータをオープンデータにしてみよう

こちらはのイベントもオンラインでしたが、Code for Nagoyaと共催としました。オープンデータ入門編から、岐阜や名古屋の活動内容の紹介をしました。
岐阜では「伝統産業×IT」で美濃焼の地域ブランディングをITでサポートする取り組みや名古屋からは、民族学の観点から餅に関するデータを集めている取り組み、地名の由来に関するアプリケーションを作った話、ファクトチェックのために秘密結社のオープンデータ化をすすめる話等が紹介されました。2団体協働だといろいろな活動が共有できていいですよね。
その後に、Code for Nagoyaの白松さんからWikidataへの登録方法のレクチャーを受けて実際に「岐阜の伝統産業」「もち関連」「秘密結社」に分かれてオープンデータを作成してみました。
オープンデータも自分事としてとらえるために触ってみることが大事ですよねー。Code for Gifu 石井のレポートでした。

Code for Giin

Code for Giinの木村亮太です。大阪府の枚方市で市議会議員をしております。

コロナ禍において働き方が大きく変化し、民間分野ではオンライン化・テレワークを推進している企業も多いかと思います。では議会の分野でオンライン化はどれくらいすすんでいるのかということについて私が所属している枚方市議会の状況を全国的な動向も含めてまとめます。
まず枚方市議会では2021年6月から議会改革懇話会というものを立ち上げ、「議会改革ICT化の促進について」「ポストコロナ社会における議会運営の在り方について」といった検討項目を協議してきました。この懇話会が立ち上がる以前から議員全員にタブレットが貸与され議案書等のペーパーレス化を進めてきていましたが、2022年3月8日にタブレットのさらなる活用としてオンライン委員会が実施できる条例が議会で可決されました。(正式には委員会条例の一部改正です)実際にオンラインで委員会に臨んだ議員はまだいませんが、備えとしての環境整備ができました。
全国的な動向としては、2月時点のNHK報道では、「委員会をオンラインで開催した」2%、「必要な条例などは改正したが開催はしていない」「条例などを改正する方向で議論が進んでいる」がそれぞれ5%で、79%は「オンライン開催に関する議論は今のところない」とありました。
枚方市のように3月の議会で条例改正をする自治体もあるので3月末時点ではまた違う結果になるかもしれません。
その他枚方市議会のICT化の促進として、職員との打ち合わせにもZOOMやWebexを使ったリモート打ち合わせ、また議場や委員会室へのパソコン・タブレット持ち込みが可能となり、議案書等の内容も今後HPに掲載していくこととなりました。Codefor・・に関わっている方々からすると、対応していて当然のような話が多いかもしれません。しかし、とある地方議会の現在地点はこのような状態だという事をお知りおきいただければと思います。引き続き私の立場で議会のオンライン化・デジタル化を進めてまいります。

Code for Giin、豊島区議会議員さくま一生です。

皆さま、ご存知の「地方公共団体情報システム標準化」について区の担当と話したことを共有します。
この取り組み、令和2年度第3次補正予算からスタートし、令和7年に運用開始とのこと。
対象事務について当初は17事務でしたが、その後、3事務が追加され、合計で20事務となり、うち2事務(固定資産税・法人住民税)は東京都事務。基礎自治体としては18事務。
国がその18事務の基幹システムの標準化の仕様書を作り、各ベンダーがそれに基づき製品化し自治体が選んで導入する。
各自治体が違ったベンダーを使用しても、相互のやり取りに齟齬は出ない、はず。(ホント?)
導入費用の補助率は10/10。(物品費、外注費、人材育成費を含む)
これが今決まっていることです。
それ以外はさっぱり情報が来ないようです。
全国で先行事業が始まっているようですが、その情報も来ない。
「DX!DX!」と言われ、国からの情報が無い中、基礎自治体としてはできるところから準備をしているのですが、それが無駄になりやしないか。みなさんの予算委員会で議論になりませんでしたか?
ガバメントクラウドもGoogle、Amazonの2社。
大切な個人情報を預けるのに、外資だけでいいの?という問題提起も出てますね。
「お金、技術、導入までの時間」この3つの点から令和7年運用開始って、どうなんでしょうか?
結果的に大きなコストの無駄になるのでは?と案ずるばかりです。
私は、ガバメントクラウドは、例えば電子カルテが共有できれば、医療費の削減につながるのではと感じています。現に厚労省はデータヘルスの共有化で、糖尿病を予防し、重症化し透析になる方を減らそうとの意図はあるようです。透析の費用も健康保険会計には大きな負担ですから。
「デジタル庁」ができたからといって、ムードに流されることなく、拙速にならず、自治体としっかり情報共有しながら、進めていただきたいものです。

Code for Nagoya

Code for Nagoyaの白松です。このFun Fun Reportに書くのは2回目でして、1年半か2年ぶりくらいでしょうか。ご無沙汰しております。
Code for Gifuの石井さんが上の方で3月5日のOpen Data Dayのことを書いていらっしゃいますので、そちらを読んでいない方は、まずはそちらから読んでください。そう、今年は、Code for GifuとCode for Nagoyaで一緒にOpen Data Dayのイベントをやったのでした。で、Code for Nagoya側から持ち込んだテーマは「もち」と「秘密結社」だったわけです。
「もち」はですね。「もちマップ」でグルメLOD賞を受賞したこともある、通称フィリップさんのライフワークです。名工大白松研究室の社会人学生としても、各地のもちやその歴史に関するLinked Open Dataを作るという研究をされてます。Open Data Dayでもその活動の一環として、Wikidata上のもちデータを編集したのでした。
「秘密結社」はですね。陰謀論のデータセットを作ったら面白いんじゃないかなーと思ってFacebookでそんなこと言ったら、なんか反応が良かったんですよね。で、調べたら、既にWikidata上に秘密結社が113件も登録されているらしい(ちなみに、Wikidata上の秘密結社を取得するSPARQLクエリはこちら)。なので、やってみました。いや、真面目な言い訳をすると、「ファクトチェックや情報信頼性の研究に応用するため」という言い方もできるのですが・・・本当はオカルトが好きなだけです。秘密結社のデータを調べてたつもりが、いつの間にか世界政府の一種に辿り着いたりして、たのしかったです!そのうち、本当に陰謀論データセットを作って、それで真面目な研究ができたら楽しいだろうなぁ・・・と夢が広がりました。陰謀論データセットを一緒にやりたいという方は、白松までお声がけ下さい。
それと、もうひとつ。これまた石井さんにお声がけ頂きまして、あのシビックテック井戸端キャストにゲストとしてお呼び頂きました。ありがとうございます!
私だけ滑舌が悪くて聞き取りづらいのですが、自分の研究の話とかしゃべってます。お暇があったら、ぜひお聞きください。ただ、こんな合意形成支援の研究をしてるくせに、Code for JapanのDecidimチームにはまだ全く貢献できていないので、そろそろMetaDecidim Japan とかで発言していかないとなー・・・と思いました。

Code for Japan

年度で忙しかった3月ですが、勢いでシビックテックチャレンジ #子育て編という新しい取り組みをはじめてみました。
 
3/17のイベントでのアイデア出しから3/26のSocial Hack Dayでの開発を経て、少しずつ形になってきています。3/17に開催した「シビックテックチャレンジ 子育て編」から生まれた5つのプロジェクトが生まれて、各チームともに開発が進んでいます。(#はCode for JapanのSlackチャンネルです)
  • 子育てにまつわる気持ちの共有、共通言語作りを考える #proj-handoku-bot
  • 子どもたちの学外・家庭外の勉強環境を共有 #proj-slog
  • ご近所お出かけ・公園情報を可視化・共有する #proj-park-map
▶︎子育てアイデアソンアーカイブ動画はこちら:https://youtu.be/FFp0hQzshGA
今からでも各チームに参加可能なので、興味ある方はぜひチャンネルに参加してみてください!

ともに考え、

ともにつくる。

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