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Code for Kyoto &台湾g0vメンバーのイベントレポート!

2019.08.28 | 活動レポート

Civic Tech Fun! Fun! Report! 番外編として、Code for Kyotoのイベントレポートを掲載します!台湾にてオープンガバナンス推進の活動をしている『台湾g0v』のメンバーが日本へ来るのにあわせ、Code for Kyotoは2019年8月5日にオープンガバナンスをテーマにしたMeetupを開催しました。大いに盛り上がったイベントの模様をレポートします!(記事作成:Code for Kyoto 東 健二郎・太田垣 恭子)
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このMeetupは、Code for Kyoto のメンバーである東(京都府職員)が担当している京都大学公共政策大学院の講義の一環として、京都大学大学院の学生さんも一緒にオープンガバナンスやCivicTechに対する理解促進、国際交流を図ることを目的に開催されました。
また、今年は京都での開催でしたが、昨年は札幌で同様のMeetupが開催されています。https://medium.com/howmori/オープンデータと-次の一歩-a313a69b4f6f
今回はその時にMeetupを運営された古川さん(Code for Japan)からご紹介があって実現しました。今回のイベントは全て英語で開催されたので、参加者にとっては少々ハードルが高いMeetupだったかもしれませんが、台湾メンバーはとてもフレンドリーでわかりやすい英語で話しをしてくれたので、終始和やかな雰囲気での開催となりました。

開催概要

開催日時 2019年8月5日(月)10:00-12:00場所 総合研究14号館・2階 三才学林会議室参加者 9名・G0v Dongpo Dengさん・National Applied Research Laboratories Steven Shiauさん・京都府・京都大学公共政策大学院・Code for Kyoto 東さん・京都大学大学院地球環境学堂 堤田さん・京都市 林さん・学生Jing Zhaoさん・一般参加 林さん・【遠隔参加】Code for Kyoto 太田垣さん、Code for Japan 古川さん

参加者の活動内容の発表

  • 東さん(京都府、京都大学公共政策大学院、Code for Kyoto)
まず、日本の自治体におけるオープンデータの状況について概観したあと、京都における取り組みについて発表しました。京都では、京都市のオープンデータカタログサイトの公開(2016年度)をスタートとして、アクションプランの策定(京都府、2017年度)や全国コンテスト受賞(京都市、2017年度)を経て、現在京都府内の全自治体26すべてオープンデータ公開を達成しています。こうした取り組みを推進するためには、データとアクション双方のプラットフォームが不可欠であると考えています。東さんの資料はこちら
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  • Dongpoさん(g0v)
続いて、g0vのメンバーであるDongpoさんから、台湾におけるオープンガバナンスの必要性とそのための活動であるg0vの立ち上げ、そして現在の構成についてご紹介いただきました。政府の情報を可視化する取り組みとして、鳥インフルエンザの感染状況やオープンサイエンス活動としての動物交通事故死データプロジェクトの説明があった他、防災記録プロジェクトについての説明もありました。そして、LOD(Linked Open Data)として取り組まれている農産物のトレーサビリティシステムにも触れながら、データ利活用の重要性や多様な主体とのデータ連携・シェア、Data-Information-Knowledge-Wisdomピラミッドによる価値の創出やデータ駆動型の意思決定モデルについても紹介をしてくださいました。
Dongpoさんの資料はこちら
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  • Stevenさん(National Applied Research Laboratories)
Stevenさんから、ご自身が所属されているNational Center for High-Performance Computingについてご紹介をいただきました。こちらのセンターが運営しているData Portal & Collections(https://scidm.nchc.org.tw/)において、オープンデータ・データ流通・アクセス制限下でのデータを管理する仕組みのほか、プロジェクトとして進められている犯罪予防、賃金動向分析、世代間での税の再配分機能、婚姻に関する実証実験における政府の非オープンデータの活用状況について説明をしてくださいました。Stevenさんの資料はこちら
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  • 堤田さん(京都大学大学院地球環境学堂)
最後に堤田さんからは、オープンデータを活用したジオコンピューティングに関するご自身の研究内容について発表いただきました。東京における地震危険度測定における総合危険度を判定する際の新たなリスク指標とそのためのプログラムを開発した事例を紹介する中で、オープンサイエンス・オープンデータといった取り組みがアカデミズムに与える寄与の大きさと、そしてオープンデータ活用に関するアカデミズムとしての貢献のあり方について問題提起がありました。堤田さんの資料はこちら
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g0vメンバーとの質疑応答

皆さんの活動紹介があった後、質疑応答を行いました。質問者は主に日本から、そして回答してくれたのは台湾のg0vメンバーです。
Q:日本と台湾双方にデータ可視化に関する事例があったのが印象的でした。日本においてはデータジャーナリズム活動も盛んになっており、行政のオープンデータが寄与する領域もあると考えるが、台湾においてはどのような状況ですか?A: 台湾でもデータジャーナリズムは盛んなので、大変参考になります。
Q:事例としてあった農産物のトレーサビリティのデータは、どのようにして可能になったのでしょうか。日本においてはなかなか進展が難しいと感じています。A:システムを構築したことが大きい。Q:逆に日本ではこうしたデータが揃わないのはなぜでしょうか?A:行政組織でも、国・都道府県・市町村といったデータホルダーごとに持っている粒度がまちまちであることが大きいと思う。
Q:日本でLODデータの公開が少ない中で今度どうしたらいいか。A:業務の見直しが必須で、道のりは遠い。しかしながら、データの質はたしかに道半ばではあるが徐々に改善させていくというやり方で少しでもよくしていこうという考え方が重要だと考えている。
Q:台湾において活動量を維持する秘訣はどういうところにあるのか。どうやってたくさんの職種や立場の人を集めることがでいるんでしょうか?A:オープンマインドが重要だと思います。g0vでは2ヶ月に1回はハッカソンを開催して、新しい参加者が参加しやすいような工夫をしています。できるだけテーマを絞ったハッカソンをやることも重要。そうすることで前回とは違った人が集まる可能性が増える。また、その際にできるだけ多くの参加者と会話をし、問題意識の共有をすることも重要です。
最後の質疑応答は以上のような流れで、予定の2時間を少し超えて、Meetupは終了しました。

イベントを終えての感想

今回の計画を立ててモデレーターを担当した東と遠隔で登壇した太田垣が、それぞれMeetupの所感をまとめてみました。

オーガナイザーを担当した所感

京都府・京都大学公共政策大学院・Code for Kyoto 東 健二郎
京都(日本)と台湾それぞれにおけるオープンガバナンスの担い手が自らの活動内容や課題について議論することで、以下2つの観点において両者の特徴や共通点について理解が深まりました。
  1. 多様な主体の参画とそのあり方
オープンガバナンスにとっては、多様な主体が参画することが重要で、京都においては行政・アカデミズム・学生・シビックテック・地域住民が活動エリアに応じて様々な連携形態があること、台湾においてもg0vのメンバー構成が多様であり、かつその多様性を意識していること、ハッカソンの定期開催による多様性の担保などが印象的でした。 2. 活用されるテクノロジーの親和性データの質(機械判読性や粒度)について、それぞれにデータ提供者由来の課題を抱えていること、その可視化を通じて新たな気付きを得ること(これはデータジャーナリズムとの親和性についても共通認識が得られた)や、新たなサービスの端緒とすることが両者から発表されていました。また、その背景にはクラウドサービスの低廉化やオープンソースの活用など、シビックテック活動を中心にこれらの技術展開を積極的に活用するマインドセットも重要であることが示唆に富む話だと思いました。
今度も両者の活動の進展を共有しながら、相互に往来も多いことからも、京都においても情報発信を強化することでアジア圏におけるオープンガバナンスの広がりに貢献していければと思います。

Meetupに参加して

Code for Kyoto 太田垣 恭子(ANNAI株式会社 CCO)
『台湾 g0v 関係者とのオープンガバナンスに関するMeetup(京都大学公共政策大学院社会連携室事業)』にZoomを使って遠隔で登壇しました。g0vという団体は、台湾でオープンデータやオープンガバメントの普及・促進を目的に活動されてきた団体で、メンバーは1000名を超えるオンラインコミュニティです。実は私がg0vのことを知ったのは、もう6年前、2013年のことです。それは、Perlのコミュニティで活動していた友人の紹介で、日本に遊びにきていた Chia-liang Kao と会った時です。Chia-liang Kao は 台湾でPerlのコミュニティをしていて、かなりアクティブなメンバーなんだと聞いており、京都に行きたいというのでぜひ案内してあげてくれないかということで、京都観光へ連れて行くことになったんです。だから、g0v の創始者だってことは会うまで全く知りませんでした。会った時にCivicTechについてたくさん話をふられ、当時のわたしはまだ全然詳しくなくて、彼から教えてもらうばかりの状態。オープンデータやオープンガバナンスとキーワードを知った、そもそものきっかけは、2010年にイギリスで開催されたDrupalのカンファレンスに参加したことでした。私は本業で、DrupalというWebフレームワークを使ったシステム開発の会社をやっており、そのカンファレンスDrupalconで出会ったコミュニティメンバーから、オープンデータやオープンガバナンスというキーワードを教えてもらったんです。それから数年してChia-liang Kao と会い、台湾の取り組みを聞いて、CivicTechは世界で大きなムーブメントになっているんだなぁと、あらためて興味をもつきっかけになりました。それでもやっぱりCivicTech はITの人たちが関わっているイメージを強く持っていました。しかし、彼らから、台湾では行政の人や開発者だけでなく、職種も立場も違うさまざまな人が関わっているんだよ、日本もそんな風になるといいねと言われて、それは今でもずっと心に残ってます。
今回そんな私にとっては縁のある g0v のメンバーと一緒にMeetupが出来るということで、「どうやってたくさんの職種や立場の人を集めていけるの?」という質問を投げさせてもらいました。あっという間に1000人以上のメンバーを集める大組織になっていたg0v。でも、その裏では地道に人を増やす活動をされてきたこともわかりました。機会があれば、またもっと深く色々な話しをしてみたいと思います。

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