Code for Japan Summit 2018へ賽は投げられた! ブリゲードミートアップ 2018 in 北信越

2018.04.29 | 活動レポート

名古屋でブリゲードミートアップ 2018 in 東海が開かれてから早2ヶ月、新潟市でブリゲードミートアップ 2018 in 北信越が行われました。
ご当地のCode for Niigataの他、Code for Toyama City、Code for Aizu、Code for ふじのくに、そして、遠くはCode for Ikomaからも参加いただいて、盛り上がったイベントをレポートします。

Code for Japan Summit 2018 新潟開催への思い

まずは、開催地でもあるCode for Niigataの山田さんが、今回のブリゲードミートアップの趣旨説明と、Code for Japan Summit 2018(以下、サミット)の新潟開催決定についての話題提供を発表。
今回のブリゲードミートアップでは、主に「地域内連携」、「行政のオープンデータ最前線」、「各地のCivic Techの取り組み」、「サミットの新潟開催について」について取り上げられていました。
特にサミットを新潟で開催することについては、山田さんだけでなく Code for Niigataメンバーの熱い想いを語られていたのが印象的で、サミットを新潟で開催するときの一番のポイントとして、シビックテックは特別なものではなく、一般の人にも身近に感じるものになってほしいと話されていました。

Code for Japan の最近について

Code for Japan の最近について代表理事の関さんよりお話を頂きました。
Code for Japan では「ともに考え、ともに作る」ために、行政向け、コミュニティ向け、一般向けの活動を行っています。
行政向けとしては、「フェローシップ」、「データアカデミー」、「官デ法勝手ガイドライン」、「地域情報アドバイザー」に取り組んでおり、特にデータアカデミーについてはブリゲードを通して拡大しています。
コミュニティ向けとしては、今回のようなブリゲードミートアップの開催や、ブリゲードのイベント補助としてサーバー等のサポートを行っています。
また、一般向けとしては、新潟で開催予定のサミットのほか、立ちすくむ国家ワークショップを開催しています。
また、2018年度からはNPO向けのSocial Technology Officerのプログラムにも取り組んでいきます。
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データアカデミー

データアカデミーについては、Code for Japanの市川博之さんから2017年度のデータアカデミーについて、最速の報告がありました。
2017年度は、おもに静岡県賀茂郡、千葉県茂原市、奈良県生駒市、兵庫県神戸市など11の自治体でデータアカデミーの講座を実施しました。
データ利活用の現状は負のループ(「データに何を使ったらよいかわからない(=活用されない)」⇒「データ整備の必要性がわからない(=蓄積されない)」⇒「ノウハウが残らず新しい取り組みもできない(=あきらめる )」⇒「勘と経験で対応(=変わらない)」)に入ってしまっています。
これを価値のループ(「データ利活用の意味を知る(=実際に使ってみる)」⇒「課題解決、新サービスに活用(=データが使われる)」⇒「データ、制度の整備が進む(=蓄積される)」⇒「挑戦や事例の蓄積(=他の人にも伝わる)」)に変える必要があります。
事前の準備として、課題設定を行い、それに対する仮説を立てます。仮説の粒度は数字で見ることができるレベルで設定します。データを分析することによって、今までのもくろみが外れたり、ずれていくこともあります。
ただし、それを政策に反映されるうえで、重要なことがあります。それは「データに振り回されないこと」、「型にはまってはいけないこと」。データ上一番効果のあることを実施することも重要だですが、自治体の性格やビジョンに応じて、本当にそれをやるべきなのか政策の選択を行う必要があります。
データアカデミーについては、2018年度も継続して実施していきます。

ブリゲードLT

ブリゲードミートアップということで、各地のブリゲードの近況報告をLTしました。

Code for Niigata

まずは、開催地新潟は山田さんが報告します。
この4月で設立から3年が経過しました。毎年なんちゃって運営計画を立てているのですが、サミット開催のこともあり運営計画の大幅な見直しを行っています。
とくに「コアメンバーミーティング」という名前の定例会は、一般の方の参加障壁を高くしてしまっている一因です。
情報共有の仕組みを含めて検討しています。
また、サミットを実施するうえで各地のブリゲードからも積極的な展示を出してもらえるようにしたいと考えています。
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Code for Toyama City

続いてお隣、富山県は、Code for Toyama Cityの冨成さんから。
富山には、Code for Toyama Cityのほか、Nanto、Himi、Takaoka のブリゲードがあります。(近いうちにKurobeも参戦!)
そんな富山はバスを使うのは、飲み会の時だけ(!?)という「公共交通使われない率 No.1 !!」の地域です。
公共交通については、バスマニアがメンバーにいることもあり、時刻表やバス停などの情報をオープンデータ化するため、バス事業者向けに、CTFS作成、ノウハウ共有、バス事業者同士のコミュニティ構築を行っています。
その他、いろいろな活動に寄り添う形(コバンザメ活動)で取り組みを進めています。

Code for Ikoma

Code for Ikomaからは佐藤さんの発表です。
生駒的な課題・・・「生駒」を検索すると・・・「生駒里奈>>生駒市」!!
それはそれとして、子育てに関するワークショップや図書館絵本のオープンデータ化、シビックテックパワーバトル関西開催!、4919(食育)アプリ(献立のオープンデータ化)、市川さんの話にも出た、データアカデミーの件では報告会も実施します。

Code for Aizu

会津からは藤井さんにご登壇頂きました。
会津では「無理なく持続可能で楽しく活動」を進めています。
だからイベントかぶりも上等!「行かなきゃダメ」は×、「勝手にやる」が○です。
みんなが自分のやりたいことをやって、興味がないことには無理に参加する必要はない。
だからその日にイベントがあるかどうか知らないこともあるし、Code for Aizuのイベントポスターを見ても強制的に参加する必要はない。Aizuは組織ではなく考え方なのだと思います。

Code for ふじのくに

ふじのくには、市川希美さんに発表頂きました。
ふじのくにでは以下の四つのテーマを持って活動しています。
「オープンガバナンスの推進」、「生活しているエリアで考える」、「シビックプライドの向上」、「シビックハッカーの育成」。地域・静岡全体で盛り上がることを考えた活動です。
市川さんといえばCode for Numazuのイメージがありますが、、、「ふじのくに」に変えた理由は生活圏の中で活動するから・・・とのこと。
行政境界はあくまでも行政による統治を行いやすくするための区画であり、住民はその行政 境界だけで生活するわけではありません。
具体的な活動としては、市民参加型のデジタルアーカイブとして「マッピングパーティー」、「WikipediaTown」を実施、子供向けプログラム勉強会やデータ利活用研修を行っています。
ブリゲードのみなさんの活動の一端をかいまみることができました。
特に会津の藤井さんの発表は、理想形の一つだと感じました。
ただ、「勝手にやる」ことで地域が良くなるためには、そこにいるみんなが少しずつそういった意識を持って活動できるようになる必要があると考えます。
地域の雰囲気を変えていけるとそんなこともできるようになるのではないかと思います。

アンカンファレンス・・・そしてサミットへ

アンカンファレンスでは、開催地のCode for Niigataの他、Code for Toyama City、Code for Aizu、Code for ふじのくにのメンバーごとに、どういったステークホルダーとの繋がりがあって、その結果どういった活動をしているかという観点で、模造紙に整理をしてみました。
Toyama Cityであれば交通系との繋がりが、ふじのくにでは広域での連携が、Aizuではメンバーそれぞれの独立性がと、Code forという名の付く組織でも、ここまで特徴が変わってくるのか、という点には驚きとともに新たな発見も多かったです。特にAizuの特殊性は、少し考えただけではそれを支える要因がわからないくらい特殊なようで、これを言語化するだけでも価値のあることなのかも知れないというものでした。
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最後に、本年の Code for Japan Summitを新潟で行うにあたってのテーマについて、参加者全員で輪になって話し合いました。テーマ自体が固まっていくのはこれからですが、発言の中から核になっていきそうな単語も飛び出し、秋に向けての弾みとなりました。
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なお、サミットにつきましては、ボランティアメンバーを募集しております。
下記のリンクよりお気軽にご参加ください!

ともに考え、

ともにつくる。

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