Civic Tech Fun! Fun! Report! 2023年2月号

2023.03.07 | 活動レポート

はじめに

(Notion AIで要約してみました)
このドキュメントは、Civic Tech Fun! Fun! Report! 2023年2月号に掲載された記事の要約です。記事には、Code for NPOの方向性を考えるワークショップや、一般社団法人イトナブ石巻の活動、Code for Japanの豊橋と大津の取り組みが紹介されています。
(Notion AIの要約はここまで)
協力:安田さん(Code for Gifu)、八木さん(Code for Giin)、Penさん(イトナブ石巻)、石井さん(Code for Japan)

Code for Gifu

C4Gの安田です。今回は岐阜県美濃加茂市で行われたワークショップについてご紹介いたします。
皆さんは「堂上蜂屋柿」って知ってますか?干し柿ファンの方ならきっと知っているかもしれませんが、知らない方も多いでしょう。地元なのに私も知りませんでした~┏○))スミマセン
「堂上」とは天皇や将軍など高貴な方への献上品に付けられる称号で、岐阜県の美濃加茂市で作られる蜂屋柿で作られた干し柿の中でも、特に限られた極上品を「堂上蜂屋柿」といいます。平安時代から1000年もの長きにわたって作り続けられている地元の伝統文化であり伝統産業でもあります。
詳しくはこちらの動画を御覧ください。 https://www.hachiyagaki.jp/tadoru/index.html
さて、このような伝統的な文化であり産業でもある堂上蜂屋柿ですが、商品として5段階のランクがあり、最高級が誉、続いて雅、寿、秀、優となっています。規格外品には「堂上」はつかず、「蜂屋柿」としか表記できません。「堂上」とつかない「蜂屋柿」でも十分に大きくて甘くてとても美味しいです!(私個人の感想ですが(笑))
従来は人がランクの判断をしていましたが、 AIで識別する取り組みを昨年度から実験しています。このような取り組みを地元の加茂高校および加茂農林高校の生徒を交えて、「持続可能な伝統文化継承を題材にしたAI体験研究ワークショップ」として開催しており、こちらに講師として参加されている名古屋工業大学/Code for Nagoyaの白松先生よりお誘いいただき、このたびC4Gは協力者という形で参加させていただいております。
本ワークショップは1月16日のガイダンスから始まり、3月11日の第6回まで概ね隔週の土曜日に開催される予定となっています。今回のレポートでは第2回と第3回に参加してきましたのでその様子をご紹介いたします。
第2回  AI基礎講座②/判別装置開発ワークショップ
(名古屋工業大学/Code for Nagoya白松先生の講義&ディスカッション)
○白松先生の講義の様子       ○生徒たちのディスカッション
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この日は、白松先生にAIについての講義をしていただきました。その後、本ワークショップ主催者の楢木さんより昨年度の判定結果や、やってみてわかった問題点などの情報共有、およびJA担当者の方からランク分けの選別方法のポイントなどを教えていただきました。
ディスカッションでは、昨年度の問題点などを踏まえて、撮影方法などの改善を話し合いました。それらをとりまとめて、次回の第3回では実際に新しい方法で撮影を行います。
また、石井さんから堂上蜂屋柿の差し入れもいただきました。めっちゃ美味しかったです。
○箱入り(秀ランク:1箱6個入り5500円) ○規格外品(堂上ではない蜂屋柿:1袋5個入り1500円)
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比較写真を取り忘れちゃったんですが、素人目には見分けが付かないくらい微妙な差です...
第3回 判別装置開発ワークショップ/テスト撮影/装置のカイゼン
前回のディスカッションで決まった方針に従って、撮影ブースを使って実際に撮影を行いました。背景色の選択や、置いて撮影するか吊るして撮影するかなど、様々なケースを試してみました。その結果今年は、背景は黒色とし、吊るして撮影することになりました。(昨年は黒背景で置いて撮影していました)
○実際にAI判定の準備として商品を撮影している様子
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今回撮影したデータを使って、次回以降AIに判定させるための準備や実際の判定を行っていく予定です。
ひとまず、中間報告まで。

Code for Giin

CodeforGiinのやぎーん(草津市・八木)です。
もうすぐ4年に一度の統一地方選挙がはじまります。今回は、選挙ネタを少し書いてみます。
 

選挙における公費負担(選挙公営)制度について

基本的に選挙で絶対に必要なお金は、供託金だけです。市議会議員では30万円、県議会議員では60万円を供託することで立候補ができます。極端なことを言うと、それ以外は1円も使わずに選挙に立候補できるということになります。
なぜ、供託金以外にお金が必要ないかというと、それは選挙活動に最低限必要なものは、すべて公費負担(選挙公営)制度という形で、お金がでるからです。また、供託金は選挙後に「有効投票総数をその選挙区の定数で割った10分の1」より多い得票であれば、全額返金されます。
どんな選挙費用が公費負担から出るのか?
  1. 選挙運動用自動車(自動車レンタル代・燃料代・運転手代)
  1. 選挙運動用ビラ(選挙期間中はこのビラだけが配布可能)
  1. 選挙運動用ポスター(掲示板に張り出されてるポスター)
  1. 全戸配布される選挙公報(原稿を提出するだけで全戸配布されます)
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このような費用負担があるので、その気になれば1円も使わずに選挙できるということです。Codefor関係の方々も、立候補してはどうでしょうか? 応援しますよ!
CodeforGiinメンバーも今回の統一地方選挙で選挙戦をたたかう仲間がたくさんおられます。みなさん当選されることを、祈っています。(^^)
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選挙事務のデジタル化は遠い!

選挙の前に、各選挙管理委員会で候補予定者への説明会が開催されます。そこで、選挙関係の要項や申請書について説明され、原紙が配付されます。
滋賀県では相変わらずに膨大な紙資料が配付されます。まったくデジタル化はされていません。申請書などの中には、同じものが10枚以上セットされて配付されています。説明会に参加した方々は、大きな紙袋にいっぱいの資料を持って帰ることになります。

ChatGPTネタを一つ

こんな質問をしてみました。
行政手続のオンライン化は、全国統一でシステムを開発することについて」
ChatGPTからの回答は以下のようなものです。私も同意見です。

行政手続のオンライン化については、全国統一でシステムを開発することが望ましいと考えられます。
一つの理由としては、全国統一のシステムを開発することで、市民や企業が地域や自治体に関係なく、同じ手続きをオンラインで行うことができるようになるためです。これにより、手続きの煩雑さや時間やコストの削減につながり、国民の利便性が向上します。
また、全国統一のシステムを開発することで、各地域で別々にシステムを開発する場合よりも、開発コストや保守コストが削減され、国の財政にも貢献できます。
ただし、全国統一のシステムを開発する場合でも、各自治体や行政機関の特性やニーズに応じた柔軟性が必要です。そのため、一定の共通部分をもちつつ、カスタマイズが可能なシステムを開発する必要があります。
また、オンライン化には情報セキュリティの問題があるため、国や自治体は情報セキュリティに対する対策や監視をしっかりと行う必要があります。また、プライバシー保護にも配慮する必要があります。
以上のように、行政手続のオンライン化については、全国統一のシステムを開発することが望ましいと考えられますが、柔軟性や情報セキュリティに対する対策についても十分に配慮する必要があります。

地方自治体における、デジタル化の無駄な予算の使い方には目に余るものがあります。たとえば、ある自治体でキントーンを使って、町内会から申請書を送ってもらう、回覧板をまわすという程度のシステムを作るのにかかった費用は400万円、毎年の保守費用(何を保守するかは不明)は150万円という例がありました。

Code for NPO

このたびブリゲードを立ち上げました。Code for NPO 戸川です。
Code for NPOのキックオフイベントについてご報告します。
今までNSO創出プログラムやNPTechの活動をしてきましたが、さらに活動の場を広げようと有志でブリゲートCode for NPO立ち上げに向けて準備してきました。12月のソーシャルハックデーへの参加に続き、いよいよNPOのITプラットフォームを目指して活動を開始し、2023/1/15(日)にキックオフイベント「Code for NPOの方向性を考えるワークショップ」を開催しました。
立場や背景の違う10名ほどのメンバが集まって、それぞれの考えをざっくばらんに話し合って、Code for NPOの活動の方向性を決めていく大事な作業です。
ITプラットフォームって、何だろう?
NPOのためのITプラットフォームに必要な機能は何?
自分がやりたい活動は何なのか?
どんな支援がしたいのか?そのターゲットは誰なのか?
1つの言葉をとっても、人それぞれイメージすることが違います。
オンラインコラボレーションツールLucidsparfを使って、付箋紙をペタペタ貼りながら、ディカッション。2時間の予定が3時間になるくらい白熱しました。
そして、NPO向けの初めてのイベント、「NPOのためのITお悩み相談会」を2023/2/26(日)に開催しました。
20名ほどの参加者が2つのグループに分かれて、ITに関する悩みについて話し合いました。漠然とした悩みから具体的な悩みまでバラエティに富んでいました。この場だけで解決するものばかりではないですが、少しでも助けになれるとよいのですが、、、
今度も定期的に開催したいと考えています。

一般社団法人イトナブ石巻

一般社団法人イトナブ石巻のPenです。
ご存知のかたも多いと思いますが、当団体は、石巻市内の多目的トイレの情報をデータ化することで、可視化し、それをWebマップにマッピングする「みんなのトイレマッププロジェクト」に取り組んでいます。
そして、この多目的トイレの情報を、一緒に調べに行くイベント「トイレマップディー」を月に1度開催しており、2月は23日の祝日に開催することができました。
今回集まったのは私のみでしたが、事前にお約束していた店舗にお伺いすることができました。
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(記念撮影も、セルフでしか行えませんでした)
多目的トイレの情報を調べるポイントを今回は少しまとめてみます。
1.多目的トイレの縦横幅
2.多目的トイレのドア幅とドアの固定の可不可
3.多目的トイレ全体の様子
4.便器とその周りの手すりとの位置関係
5.手洗い場の様子と手すりの位置
こうした5点を調べたり、写真に残すことによって、車椅子ユーザーの方などに向けて必要な情報を渡せるようにしています。確かに時に、この多目的トイレ、車椅子ユーザーの方が仕えるのかなと不安に思うところもあります。それはあくまで当事者が勝手に思うところであり、それをすぐ変えさせるのが目的ではありません。データ化し可視化することで、車椅子ユーザーの方をはじめ、社会的に弱い方々がご自分に合うか合わないかを判断させるための情報となれば良いと思い活動しています。
今月は、参加者が少なかったですが、次回以降は多くの人を巻き込めるようになることを目標として引き続き取り組んでいきます。

Code for Japan

全国各地のシビックテックの取り組みを紹介するシビックテック探訪記
今月は「豊橋」と「大津」の取り組みを紹介します。
まずは2/11(祝)に開催された豊橋鬼祭。鬼と天狗が戦って、負けた鬼が町中を白い粉を巻きながら回るお祭りです。その白い粉をかぶると厄除けに良いとされ、大人も子供も真っ白になっていました。
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鬼が境内を暴れる様子
Code for Mikawaではこの鬼祭りをアプリでサポートしています。それが「おにどこ」です。
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祭り当日に神社の控室で深夜までサポート
「おにどこ」https://o2doko.com/
「おにどこ」アプリは2つの機能があります。ひとつは街中をまわる鬼がどこにいるのか分かる機能でもうひとつはARマーカーで鬼を自宅に招待できる機能です。
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おにが街中のどこをまわるか分かります。いままでは鬼がいつ来るのか分からず、神社に問い合わせが頻繁にあったそうです。一緒に地元の祭りを盛り上げていける取り組みは素晴らしいですね。
つぎに「大津」ではマイナンバーカードを活用したアイデアソンが開催されました。
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滋賀の未来をベンリにするアイデアを考えるワークショップ
マイナンバーカードの普及は進んできていますが、まだ使える機会が少ないのも事実です。そこでマイナンバーカードの普及に関するアイデアを市民中心に考えようという会が開催されました。
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個人でアイデア出しをしたあとはグループにわかれてブラッシュアップ
今回はいろいろなアイデアがだされました。そのうちの一つは「ご紹介ランキング」といって地元のお店を訪問したときに紹介した人数をカウントしてもらいます。その紹介人数が多い人に県民栄誉賞が授与されるというものです。口コミサイト等と比較するとマイナンバーカードでの本人確認をしていますので、無責任な紹介はされにくく、不正も起こりにくいのが特徴です。
リアルなアイデアソンも久しぶりだったので、雑談からアイデアが膨らんでくるのが楽しかったですね。
最後に各地のお土産を紹介します。一つ目は豊橋名産「ヤマサのちくわ」
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豊川インター近くのお店では焼きたてのちくわが食べられます
大津はかるたの聖地である近江神社があるので「百人一首さぶれ」です。
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では、来月もお楽しみにー。Code for Japanの石井でした。
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