加古川駅周辺の未来を考えるワークショップ開催

2023.04.10 | 活動レポート

2023年3月11日に加古川市主催、一般社団法人コード・フォー・ジャパン(以下、CfJ)共催による「加古川駅周辺の未来を考えるワークショップ」を開催しました。
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会場となった加古川駅前の「ウェルネージかこがわ」には、高校生から年金受給者までの幅広い年齢層の市民参加者23名と加古川市政策企画課職員6名、CfJスタッフ3名、総勢32名が集まりワークショップを行いました。この日は、東日本大震災から12年目という日でもあり、参加者の皆さんと黙祷させていただいてから、当イベントを開始しました。
加古川市は、市民参加型合意プラットフォームDecidimの、日本初導入の地方公共団体であり、CfJでは導入当初から市の行政職員の方向けの研修や活用支援を行っています。

ワークショップコンセプトは「皆さんの幸福、まちの幸福」

今回のワークショップは、「加古川駅周辺の未来を考えるワークショップ」と題し、「加古川駅周辺のにぎわいづくり」について、市民の方々のアイデアを伺うことを目的に開催されました。
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まずはじめに、加古川市政策企画課職員からのインプットトークとして、2023年2月に公表された『JR加古川駅周辺まちづくり(案)』から、加古川駅周辺の強みと弱み、駅周辺の機能配置(ゾーニング)や各建物のイメージ、整備イメージ動画、事業スケジュールなどを共有しました。

整備に取り入れたいと考えているポイント

  • 老朽化した建物や低未利用地の高度利用
  • 駅周辺での人中心の空間(ウォーカブル広場)の整備
  • 駅前交通広場の再編(交通空間の縮小)
  • ベルデモール(商店街)などのウォーカブル軸への切り替え(歩行者優先、専用)

ゾーニングイメージ案

  • ウォーカブル広場のイメージ
  • 公共施設の移設や、駅前空間の建築物再整備イメージ
  • 交通の整備による、ほこみちイメージ
 
インプットトークの最後には「訪れた方が『幸せを実感できるまち』を目指し、加古川市ならではの魅力を向上させていきたい。そのためには、市民の方々にご意見をいただき、多種多様な施策実現へと繋げていきたい。」という言葉もあり、参加された皆さんも手元にある資料を何度も見返しながら、熱心に耳を傾けていました。

幸福度を構成する「心の因子」のカテゴリ区分からはじめるワークショップ

加古川市では、これまでも市民の方々とともにDecidimを活用しながら、さまざまな施策に向き合う取り組みを行ってきました。
ワークショップの進行はCfJのプロジェクトマネージャーの東が昨年に続いて担当しました。昨年に続き今回も参加している方や、加古川市のDecidimアカウントを既に持っている方もいて、東から「お久しぶりですー」と声をかける場面もありました。市の取り組みに、継続的に関わってくださる方の存在に気づく、嬉しいエピソードでした。
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4、5名ごとに5チームに分かれ、ワークショップの議論に入る前に、参加者同士の距離を縮めていただくため簡単な自己紹介からスタートしました。各々の仕事や趣味、最近あった嬉しかったことをはじめ、まちに対する想い、今回参加に至った経緯などを共有しました。年齢層もさまざまで、年配者が進学を控えた高校生に「どんな学部に進むんですか?どんなことを学ぶんですか?」といった質問や、趣味の釣りの話しをされるなど和やかな雰囲気になりました。そのような中、駅周辺の課題に少しずつ触れていく方や「この前、河川敷でフェスやってましたよね」といった、地域イベントにも関心が高いことを、伺い知ることができる会話がありました。
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今回のワークショップは、Decidimの操作説明、投稿されたアイデアの閲覧、投票機能を活用し、その後のアイデアディスカッションという流れで設計しました。
本ワークショップ設計のベースとなっているのは、昨年11月に浜松市にて実施した「Well-being(幸福感)あふれるまちづくりに関するワークショップ」ですが、アイデアディスカッションでは、駅周辺のマップが印刷された模造紙を囲んで「幸せ」とは何かについての「問い」の議論を2時間半で行いました。
具体的には、「どういうお店があったらいいか」という機能的な要望だけではなく、住む人・訪れる人にとって「どのようなまちが幸せなまちか」という視点でアイデアを出していきました。例えば、駅前ににぎわい施設があったとしても、「そこに子どもたちが集まって交流する場所になったらいいな」だったり、「自分がそこでお店を出すチャレンジをしたい」だったり、さまざまな要素があります。
ワークショップでは3色の付箋を用いて、それらの要素(心の因子)を、個人ワークとして書き出すところからスタートしました。その後、チーム内で共有し、チームでのイチオシ付箋を選定し場所(エリア)に焦点をあてながら関連する付箋を集め「発表シート」としてアイデアをまとめ上げました。

付箋が意味する要素

  • ピンク:地域における人間関係(社会的関係資本)
  • 黄色:自分らしい生き方
  • 青:都市景観と都市機能(まちとの相性)
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また、本ワークショップ実施前後では、Decidimの「参加型プロセス」ページを活用し、各種取り組みについての説明を提供するなど、アイデアの募集から「実現してほしい」提案への投票までを、加古川市職員が事務局として運営。「JR加古川駅周辺のにぎわいづくり」についてもこれまで約70個のアイデアが集まり、ワークショップ終了後も新たなアイデアの提案が寄せられています。
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加古川市では、河川敷や加古川駅周辺の商業施設、寺家町商店街などを含めたエリアを中心とした、人の回遊を目指しさまざまな取り組みを行っています。具体的には、駅前広場等を活用した官民連携の実証実験、人の流れを計測できる高度化カメラ、シェアサイクルの導入です。
また「加古川駅周辺の都心としての魅力への満足度、重要度」に関する市民意識調査を実施しており、今回のワークショップでもその調査結果をグラフ化した資料などを配布し、市民の方が期待し求められている「場所」と「流れ」を、アイデアの参考として活用しました。
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ワークショップの最後には、各チームごとにディスカッションした内容をまとめて、発表していただきました。
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発表では、各チームから次のようなアイデアが共有されました。
  • 駅前広場を活用してソロキャンプ、オートキャンプができる場
  • 加古川市の魅力的な観光資源を紹介
  • 農業や水産業などの地場産業を目指した産官学連携
  • 加古川河川敷へのアクセス導線の改善と市民のQOL向上を目指した区画設計
  • 市民が出演することができる市民芸術鑑賞の場

ワークショップに参加したCfJメンバーの感想

加古川市は本当に魅力的な場所が多く住み良いまちだからこそ、このようなワークショップへの市民の方の参加意欲や、次世代への希望とこれからの変化を期待する想いが強いのだと感じる場面が多くありました。(デザイナー 林)
初めて地域の人とのワークショップに参加した感想としては、地元の人がとても熱意を持っていることに感動しました。僕自身、地元の発展についてあまり深く考えることがなかったので、とても衝撃的で、これだけ愛されている加古川という街はすごいなと思いました。(エンジニア 上東)
DecidimについてはCfJの活動ページのほか、MetaDecidim JapanのWebサイトや過去の活動レポートをご確認ください。

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